【注目】”あえて値下げ” 看板メニューの親子丼に食品・日用品や調理器具も
物価高が続く中、あえて値下げをする動きがあります。日用品から店の看板商品など、“異例の値下げ”のワケを取材しました。
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帝国データバンクは6日、主要な外食100社のうち、たまごを使ったメニューを休止している企業が5日時点で少なくとも28社にのぼると発表しました。前回調査の3月5日と比べ、1か月で10社も増えています。鳥インフルエンザ感染拡大の影響で価格が高騰しているためです。
こうした中、外食チェーンの「なか卯」では――
客
「今日の朝ニュースをまた値上げするんだと思って見てたら、『値下げ』ということでびっくりしました」
注文ごとに店内で調理し、ふわとろに仕上げるという看板メニューの「親子丼」を、6日午前11時から40円値下げしました。並盛の場合、490円から450円になりました。
外食業界では、原材料費の高騰などを背景に値上げが相次いでいます。今回、あえて“異例の値下げ”に踏み切ったワケを聞きました。
なか卯 販促担当・須田壮一さん
「よりポピュラーな価格にすることで多くのお客さまにご来店にいただいて、なか卯のファンになっていただければ」
手ごろな価格に下げることで集客力をアップさせ、ほかの外食チェーンとの差別化を図る狙いがあるということです。
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値下げは、千葉市にあるディスカウントストアでも行われていました。食品や日用品など約2000品目について、5月末までの期間、5%~30%安く販売するといいます。
客
「いろいろ高くなっているので、ちょっとでも安い方がいい」
大規模な値下げを可能している“秘策”を教えてもらいました。
ミスターマックスおゆみ野店 松本裕之次長
「補充コストを削減できる『投げ込み陳列』になります」
商品を並べず、かごに投げ込むことで、早業で陳列が完了しました。さらに、飲料も段ボールに入った状態のまま常温で陳列します。冷蔵庫を使用しないことで店舗の電気代のコストの削減にもつなげているといいます。
こうしたコストカットを積み重ねることで、値下げを実現しているということです。
ミスターマックスおゆみ野店 松本裕之次長
「(今回値下げした)2000品目の売り上げも、前年に比べて3割増えている」
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東京・渋谷区にある調理器具「バーミキュラ」の専門店では去年6月、物価高の影響でほぼすべての商品の値上げに踏み切りました。しかし、4月3日から、すべての鋳物ホーロー商品を大幅に値下げすることにしました。
バーミキュラを製造する愛知ドビー・土方智晴副社長
「基本的には10パーセント下げさせていただいて、前の価格に戻せたという形ですね」
フライパンは値上げ前の価格へ戻りました。(フライパン24センチ深型 1万7930円→1万6280円)「オーブンポットラウンド(22cm・マットブラック)」は3万5090円から2万6400円と約25パーセント安くなり、値上げ前以上に買い求めやすくなっています。
バーミキュラを製造する愛知ドビー・土方智晴副社長
「本当に材質からすべての工程を全部一から開発し直すつもりで見直した」
高騰してしまった金属や電気代などを少しでも減らして作ることができないか開発を重ね、紙のカタログをデジタル化するなど、コストを削減できる取り組みを1つひとつ行うことで価格改定が実現したといいます。
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一方、横浜市にある温浴施設が実施しているのは「選挙割」です。
入浴客が「投票証明書」と書かれた紙を持参していました。
入浴客
「今日、それで(割引サービスを)利用しました」
この施設では4月9日に投開票が行われる統一地方選挙に合わせて「選挙割」を実施しています。投票証明書を持参すれば、入浴料が約半額の500円となります。(平日950円・休日1050円→500円 ※4月9日まで)
投票率の向上などを目指し、8年前からこの「選挙割」を始めたということです。
天然温泉「満天の湯」 久下沼伊織常務取締役
「ワンコインで入浴いただけるというインパクトと認知がすごく大事かなと」
「選挙割」の利用者は年々増えているということです。
(2023年4月6日放送「news every.」より)
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