【ホテルの朝食】やり過ぎ?朝からローストビーフ!「朝食」で差別化を狙う

【ホテルの朝食】やり過ぎ?朝からローストビーフ!「朝食」で差別化を狙う

【ホテルの朝食】やり過ぎ?朝からローストビーフ!「朝食」で差別化を狙う

客足が戻るホテル業界で「朝食」を差別化して、客を取り込む動きがあります。シェフが「やり過ぎ」とまでいう豪華なメニューや、ビジネス目的の宿泊客が少しでも観光気分を味わえるように、ご当地グルメを提供するなど、“朝食で勝負”するホテルを取材しました。

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20日朝、長崎市にあるホテル「ホテルコンチェルト長崎」の厨房で準備していたのは、中がふわとろのオムレツに…皿びっしりに並べられたローストビーフです。

ホテルコンチェルト長崎 田端義光料理長
「やりすぎてますよね。ぜいたくな朝食の内容になってると思います」

シェフが「やりすぎ」とまでいう、20日から始まった朝食が、ながさき牛のローストビーフをメインに、長崎の食材を使った12品が並ぶ御膳料理です。(長崎御膳 サラダ・ドリンク付き 3850円)

宿泊客
「すごい量だから、食べられるかなと思って」
「すごい豪華やね」
「朝からローストビーフ出てきたの初めてかなって」

“豪華な朝食”を始めたのには理由があります。

ホテルコンチェルト長崎 宮原亜矢副支配人
「他社のビジネスホテルは駅周辺にあって、絶対勝てないっていうところで、やっぱり朝食で違いを出して」

ホテルコンチェルト長崎は主要な駅から少し離れた場所にあり、全国展開する駅前のホテルには、認知度や利便性で勝てないといいます。そこで、ビュッフェスタイルではなく、豪華な朝食で勝負することを決めました。ただ…。

ホテルコンチェルト長崎 宮原亜矢副支配人
「原価率120%になってますので、マイナスですよね…」

それでも認知度を上げ、リピーターを増やすことにつなげたいということです。

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今、こうした朝食に力を入れる動きが広がっています。中には、こだわりすぎて、名前を“朝食”にしたホテルも!

去年リニューアルした沖縄や福岡に展開するビジネスホテル「The BREAKFAST HOTEL」では、こぼれ落ちるほど具材がのった海鮮丼やフレンチトーストなど、その場でシェフが調理してくれる特別な朝食を用意しました。

コロナ前は3割ほどだった朝食付きの宿泊客は、去年のリニューアル後、約5割に増加。朝食を目当てにした宿泊客が増えているということです。

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都内のホテル「ドーミーイン池袋」で朝食のターゲットにしていたのは、観光目的の宿泊客ではなく「ビジネス目的の宿泊客」です。

ドーミーイン 石塚一光さん
「観光する時間が少ない出張目的のビジネスマンのために、朝食に力を入れ始めております」

ドーミーイン池袋では季節限定の中華そばなど、地域に多いという中華料理店の味を朝食で提供。ビジネス目的の宿泊客が少しでも“観光気分を味わえるように”と、各地域のホテルごとに地元の名物料理を提供していました。

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東京・渋谷区にある「東急ステイ渋谷 新南口」では、自分の部屋で朝食を食べられるサービスを去年からスタートしました。和食と洋食を選べ、どちらもわずか数分で完成。仕事で時間がとれない朝に利用しやすいといいます。(ステイモーニング 1320円)

東急リゾーツ&ステイ 販売促進グループ 前澤希さん
「テレビを見ながらですとか、新聞を読みながらですとか、人目を気にせず食べていただける」

今後、観光で宿泊する人などへの利用を増やしていきたいということです。
(2023年3月22日放送「news every.」より)

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