【4630万円誤振込】被告に有罪判決 懲役3年・執行猶予5年
山口県阿武町の4630万円の振り込みミスに端を発した刑事裁判で、25歳の被告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。被告は裁判前に謝罪する内容のコメントを出していました。
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記者（28日午後3時過ぎ）
「先ほど判決が言い渡されました。田口被告に懲役3年、執行猶予5年という判決がくだりました」
28日、注目の裁判の判決が言い渡されました。山口地方裁判所には傍聴席の整理券を求める多くの人たちの姿がありました。
そして午後2時45分頃、田口被告（25）が山口地裁前に姿をみせました。髪をうしろに束ね、報道陣に目をむけることなくまっすぐ前を見て裁判所に入っていきました。
この直前に、田口被告はコメントを出しました。
田口被告(25)のコメント
「迷惑をかけた方々への謝罪の気持ちを常に思っています」
今回の事件は、去年4月に4630万円という多額の金を山口県阿武町が誤って振り込んだことがきっかけで始まりました。
「全額ネットカジノで使った」と話していた田口翔被告(25)。誤って振り込まれたものと知りながら別の口座に振り替え、不法に利益を得たとして罪に問われていました。
今回の裁判では懲役4年6か月を求刑した検察側に対し、弁護側は一貫して無罪を主張していました。
その判決は「被告人を懲役3年に処する」。被害額が大きいことが犯行の違法性の高さを示す大きな要素と考えるとした上で、一部は田口被告が支払い、阿武町に4630万円全額を返還していること、自身の行為を認め、反省の言葉を述べていることなどを評価し、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
田口被告は手を組み、前をみつめながら判決を聞いていました。
田口被告の弁護人は午後4時半過ぎに会見を開きました。
田口被告の弁護人
「今回、たとえ執行猶予付き判決だったとはいえ、有罪の判決が出てしまったので、引き続き戦っていこうと思っております」
田口被告の弁護人は控訴する方針です。
(2023年2月28日放送「news every.」より)
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