「植え付けられた恐怖…それが一番大きな被害」被害者が襲撃現場で取材応じる“血のりの枕” 北区の強盗傷害事件の実行役3人逮捕｜TBS NEWS DIG
先月、東京・北区で起きた強盗傷害事件で、実行役として19歳の男3人が警視庁に逮捕されました。被害者の男性が現場となった部屋で取材に応じ、「植えつけられた恐怖が一番大きな被害」などと話しました。
東京・北区に住む26歳の男性。この部屋で凶悪事件の被害に遭いました。
先月7日の午前5時頃、このように寝ていると…
「バールで殴られて、そっちに男が立っていた。男3人です。驚きと恐怖という感じ」
突然3人組の男に襲われ、バールなどで執拗に顔や身体を殴られたといいます。
男性は顔の骨などを折る大けがをしました。
「寝ている時にバールで叩かれた血です。当時は死ぬんじゃないかという恐怖心があった」
当時のままの状態だという部屋には枕元だけでなく、床にもおびただしい量の血の跡が。
3人組の男はクローゼットなどを物色しながら、男性に向かってこう言い放ったといいます。
男
「金持ってんだろ！出せよ！1000万くらいあるのは知ってんだよ！」
3人は、それぞれがスマートフォンを持ち、電話の向こうには“指示”を出す男がいる様子だったということです。
男性が金を出さずにいると、しびれを切らしたのか指示役とみられる男が「スピーカーモード」で直接、男性を恫喝。
強盗傷害事件 被害の男性
「（指示役が）『1000万あるのはわかっている。色々調べはついているから出せ』と脅した。（指示役に）『大丈夫？早く（金を）出さないと、死んじゃうよ』と言われた」
男3人のスマホ画面にあった指示役の名前はそれぞれ、漢字・カタカナ・数字で表記されていたといいます。
3人は現金およそ100万円や高級車「レクサス」を奪い、現場から逃走していました。
そしてきょう、警視庁に逮捕されたのは、去年12月に東京・渋谷区で起きた窃盗事件の容疑者としてすでに逮捕されていた、いずれも19歳の男3人でした。
強盗傷害事件 被害の男性
「金もそうだが全部無くなったので、被害者ってこんなものなのか。植え付けられた恐怖とか、どうしても消えない。そこが一番大きな被害」
警視庁は、19歳の男3人が関東地方で起きた9件の強盗事件などに関与した可能性があるとみて、余罪も調べています。
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