【“富岳”で分析】オミクロン株での“不織布マスク”感染リスクと効果は?

【“富岳”で分析】オミクロン株での“不織布マスク”感染リスクと効果は?

【“富岳”で分析】オミクロン株での“不織布マスク”感染リスクと効果は?

不織布マスクを着けた時の感染リスクと効果は―? 新型コロナウイルスのオミクロン株について、スーパーコンピューター「富岳」による最新のシミュレーション結果が明らかになりました。マスク着用と距離確保の重要性が、改めて浮かび上がりました。
■マスク・距離ありで…リスク低下
有働由美子キャスター
「不織布のマスクをしている時に、どれくらい(新型コロナウイルスへの)感染リスクがあるのか。神戸・理化学研究所などのチームが行った、スーパーコンピューター『富岳』による、オミクロン株では初のシミュレーションが発表されました」

「イベントを想定し、一番後ろの人が感染者だとして、右隣の人と1時間会話した場合の影響をまず比べてみましょう。感染者がマスクをしていないと、前の席の人など広い範囲に飛沫が飛んでいます」

「ただ、感染者がマスクをしていれば、飛沫は隣の人だけにとどまっています。さらに、1席おきに座ると、感染リスクがかなり下がることが分かります。やはりマスクと距離は非常に大事だと分かります」

■会話15分…距離とリスクは?
小栗泉・日本テレビ解説委員
「マスクはどれだけ大事なのか、グラフで確認します。オミクロン株の感染力をデルタ株の1.5倍と想定して、不織布のマスクを着け、15分話している感染者と対面した時のリスクをシミュレーションしたものです」

「グラフは、横軸が感染者との距離、縦軸が感染リスクを示しています。1m以上の距離を取れば、リスクはゼロでした。一方で、50cm以内になると徐々に感染リスクが高まり、25cmだと最大30%ほどの感染リスクとなることが分かります」

有働キャスター
「『たった15分』と思ってしまいますが、距離は本当に意識しないとダメということですね」

■マスクで…ウイルスなど「3分の1」
小栗委員
「さらに、マスクはうつさないだけでなく、うつらないためにも大切です。深呼吸をした時に、他の人からの飛沫をどれほど取り込んでしまうのか、マスクの有無で比較したシミュレーション結果を見てみましょう」

「マスクなしだと、飛沫の多くが上気道に取り込まれています。一方、マスクをしていれば多少隙間があっても、多くがマスクで食い止められ、取り込まれるウイルスなどの数は3分の1に抑えられることが分かりました」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「『なんとなく周りがやっているからこの対策をする』のようなことは、日本は良くも悪くもあると思いますが、15分とか1mとか、ファクトに基づいた対策を知っているだけで、意識の仕方が全然違うのではないかと思います」

「このようにスパコンで効果を検証した上で、実際に必要な対策やリスクが提示されることは、改めてとても大事だなと思いました」

有働キャスター
「今回のシミュレーションは、あくまで不織布のマスクをした場合のものです。自分を守る効果、人にうつさない効果を発揮するためには、やはり不織布でしっかり鼻まで覆うという対策が、オミクロン株にも有効です」
(2022年2月2日放送『news zero』より)

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