【意外な変化】「高い卵」がスーパーで“値段逆転”「(価格は)変わらなくなってきましたね」
物価高の中、“値段が高くても売れている”という動きが出ています。都内のスーパーでは、鳥インフルエンザなどの影響で、「安い卵」の値段が高騰。値段がほとんど変わらなくなった高品質の「高い卵」の売れ行きが良いといいます。
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卵の記録的な価格高騰が続く中、今、意外な変化が起きています。
街の人
「あまり差がなくなってきている。高い卵と安い卵が」
「(価格は)変わらなくなってきましたね」
信濃屋食品 鈴木誠統括本部長
「安い商品は4割~倍くらい値段が上がっている。(高い卵と)値段がそれほど変わらなくなってきた」
以前、この店では「安い卵」(10個入)は約150円でしたが、鳥インフルエンザなどの影響を受けて120円近く値上げし、22日現在、税抜きで269円になりました。一方で、「高い卵」(8個入)は以前の約220円から大幅値上げは行わず、22日現在で、259円となっていました。
個数の違いはありますが、販売価格だけを見れば、「高い卵の方が安くなる」という“逆転現象”が起きているのです。
信濃屋食品 鈴木誠統括本部長
「今までは、安価でたくさん食べようという方も多かったけど、最近は高い、品物のいい卵に少しずつ移られている」
価格差が縮まったことを受け、「高い卵」を買って、大事に食べる人も増えているということです。
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“物価高なのに高い物を買う”…。そんな動きは、ドラッグストアでも見られています。
東京・文京区にある「くすりの福太郎・本郷店」では、1000円を超える“少しお高め”のシャンプーが売れる傾向を受けて、売り場も大きく展開しています。
お客さん
「1500円くらいのちょっと良さげなシャンプーを使うようにしています」
「(コロナ禍で)口紅とか(化粧品)ではなく、髪の質や、そういうところに意識が向くようになった」
ドラッグストアによると、コロナ禍で化粧品や美容室代にお金をかけなくなった代わりに、自宅で使うシャンプーなどの美容商品にお金をかける人が増加したといいます。
インテージによると、ドラッグストアなどでは2017~22年の間に、シャンプーの平均単価が2割ほど上がったといいます。
コロナ禍における“美容意識の高まり”を受けて、くすりの福太郎では、500円以上の“高価格帯”の歯磨き粉の売り上げも大幅に伸びているということです。
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この冬ならではの事情で、“高くても売れている”便利グッズもあります。
東京・新宿区にある「monova」の「クロッツ やわらか湯たんぽ 足用ショートタイプ」は、なんと1万6170円。沸かしたお湯を注ぎ口から入れるだけの、ブーツ型の湯たんぽです。
この商品が売れている理由について、製造しているヘルメット潜水の伊賀正男・代表取締役は、「今年は特に電力料金が高いというのが、大きな原因だと思う。普通の湯たんぽより高いんですけど、一度買えば何回でも使えますから」と話しています。
とはいえ、肝心なのは温かさ。湯たんぽ“初体験”の番組スタッフが実際に履いてみたところ、じんわりと暖かくなってきて、お湯に包まれているような不思議な感覚になりました。
この商品はウエットスーツの素材を使用し、冬場に冷たい水を使うキッチン・洗面所などでも使用可能です。ふとんの中では約8時間、部屋での使用時は約3時間、温かさを保つことができるといいます。
この冬は電気代の高騰が続くため、あまりの人気に製造が追いついていないということです。
ヘルメット潜水 伊賀正男・代表取締役
「今。商品は大体2か月待ち。従来ですと今頃は大体落ち着くけど、注文が結構入っていますから、製品を製造している」
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“節約疲れ”もあるのでしょうか。「高くても、必要な物にはお金をかける」という考え方がジワジワと広がっています。
(2023年2月22日放送「news every.」より)
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