【龍角散のどあめ】品薄状態…中国で“大量買い占め” 新型コロナの“神薬”?
今、龍角散のどあめが、全国的に品薄の状態となっています。その理由は、中国人による“大量の買い占め”だといいます。中国国内では、偽物まで出回る事態に…。“爆買い”の理由には、新型コロナウイルスの症状を緩和させるという情報の拡散がありました。
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「中国人がほしがる龍角散じゃん」と話す映像が、中国のSNSに投稿されました。高く積まれた段ボールに入っているのは、すべて龍角散のどあめです。
映像では、「みんなが私に頼む龍角散、ようやく入荷できた!」「袋入りの龍角散が入荷したよ」と続けられ、「救いの神が来た。この龍角散はよく売れているやつ」と話す男性も映っていました。
今、中国人が龍角散のどあめを“爆買い”し、日本でも品薄状態になっています。
中国国内では、偽物まで出回る事態になっています。龍角散はホームページに、「当社商品の偽物が中国で出回っています。十分にご注意ください」と掲載。偽物のパッケージも公開し注意を呼びかけています。偽物を見てみるとマークが違うどころか「龍角散」ではなく、商品名は「龍の散」となっていました。
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なぜ、ここまで中国人は龍角散のどあめを“爆買い”するのでしょうか。
中国の検索サイトを見てみると、龍角散の文字の横に「神薬」という言葉が書かれていました。「神の薬」と紹介する記事が、数多く掲載されています。
新型コロナに感染した人が症状として訴えるのが、のどの痛みや不快感。その症状に龍角散のどあめが効くという情報が拡散され、買い求める人が急増したのです。
そのため中国のみならず、日本にも影響が出ていました。東京・調布市にある「くすりのケンコ薬局」では、年明けすぐに入荷できなくなり、今週に入り欠品状態になったといいます。
くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「問屋さんに実際に私買いに行っているんですけど、龍角散ののどあめの棚はあいたままですね」
龍角散のどあめの品薄に街の人は――
街の人
「いつも買えるものだと思ったので、困りますね」
街の人
「あちこち回ってでも探すと思います、龍角散は」
街の人
「花粉症が始まると結構、使用しますね。品薄になっていまして、手に入れるのが難しい状況みたいですね」
乾燥や花粉が気になるこの時期、特に需要が高まるのどあめの品薄に困惑する人がいました。
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供給が間に合っていない事態に、龍角散はホームページで謝罪しました。新型コロナウイルスの症状に効果を発揮するものではないとしたうえで、「ゼロコロナ政策の緩和で、状況が一変しました。中国では自らコロナの症状に対処する必要が高まり、現地で販売している製品が欠品しました。そして、日本で大量に購入して中国に送る方が増えました」と記載し、中国人による“爆買い”が原因の一つだとしています。
龍角散は、「通常の出荷を再開できるよう、精一杯の努力を続けてまいります」としています。
(2023年2月17日放送「news every.」より)
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