【“カリスマ撮り師”逮捕】眼鏡の「仕込みカメラ」で顔も撮影…スカートの中とセット販売
女子高校生のスカートなどを113回にわたって盗撮したとして、46歳の男が逮捕されました。男はネット上で“カリスマ撮り師”と呼ばれ、スカートの中だけでなく、眼鏡に仕込んだカメラで女性の顔も撮影し、セット販売していたといいます。
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警察が押収した盗撮用のカメラが、テーブルに並べられていました。小型カメラだけでなく、スマートフォンからのびる、平べったい布のような先にも、カメラが取り付けられていました。手提げバッグを開くと、カバンの外にわずかに出ている革ひもに開いた小さな穴の中にもカメラがあり、スマホとつながっていました。その手提げバッグの持ち手には、スイッチのようなものもありました。
こういったものを使って盗撮したとして、森雅紀容疑者（46）が京都府迷惑防止条例違反などの疑いで逮捕・送検されました。
警察によると、森容疑者は、細工してカバンに忍ばせたカメラで2021年以降、113回にわたって女子高校生のスカートの中などを盗撮したとみられています。
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森容疑者の盗撮について、街の人に聞いてみました。
大学生（21）
「単純に気持ち悪い。撮っているのも気持ち悪い」
大学生（20）
「気づかないように細かく細工されているのも怖い」
会社員（27）
「痴漢よりわかりづらいのが困る。気づけないし、憤りというかいい気はしない」
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森容疑者は、ネット上で“カリスマ撮り師”と呼ばれていました。「盗撮動画を売ることで生活していた」と話していて、盗撮した動画をネット上で、1点1000円前後で販売。その売り上げは、少なくとも約12年間で、1億5000万円以上にのぼっています。
そのやり口は悪質で、スカートの中などを盗撮するだけでなく、眼鏡にもカメラを仕込み、盗撮した女性の顔も撮影。それらをセットにして販売していたといいます。
京都府警がサイバーパトロールをするなかで、「Mr.研修生」と名乗るアカウントがあり、アダルト動画サイトで多数の盗撮動画を販売していることを覚知し、逮捕に至ったということです。
森容疑者の自宅からは、スマホ19台、ハードディスク64台、SDカード45枚などに加え、大量の盗撮動画が見つかったといいます。
また、動画を販売するにあたって森容疑者は、「撮影した後、時間をおいて販売していた」という供述もしているということです。盗撮の時効である3年が過ぎるのを待ってから販売することで、摘発を逃れる狙いがあったとみられています。
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あとをたたない盗撮被害。2021年には、望遠レンズ付きカメラを使った、組織的な露天風呂の盗撮事件が発覚しました。逮捕・起訴された主犯格の男は、「30年前から、46都道府県で100か所以上、少なくとも1万人を盗撮した」と供述していることが今月、新たにわかりました。
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実際に、駅で盗撮現場を目撃した女性に話を聞きました。
盗撮現場を目撃した人
「女子高生の後ろをぴったりカバン持って歩いている人がいて、『おかしくない？』ってなって、ついて行って、エレベーター乗るときに明らかにスカートの下にカバンを置いているのが見えたので、（一緒にいた）男の子が止めにいって、『なにをしているんですか』って。私は女の子のところに行って、『大丈夫でした？ 離れた方がいいですよ』って。（盗撮していた）男性も、話しかけられてびびってどこか行った」
このように、「周囲が気づいて守ることが、盗撮の抑止になる」と専門家は話します。
全国盗撮犯罪防止ネットワーク 平松直哉代表
「近づいていかれることで、盗撮犯は（盗撮）しにくい。捕まりたくないし、逃げる。実際に盗撮している被害を目撃した場合は、周りの人みんなで逃がさないように、『この人、盗撮しています』って声出す勇気が大事」
また、全国盗撮犯罪防止ネットワークの平松代表は、「非接触型の性犯罪が、どれだけその人の性的尊厳（を損ない）、精神的なストレスをかけているか、もっと社会が認知してほしい」とも話しました。
(2023年2月15日放送「news zero」より）
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