【“エッグフレーション”】アメリカでも卵が高騰 1パック600円に… 香港では日本の卵ブーム
卵の価格高騰が止まらないのは日本だけではありません。アメリカでも一時、過去最高値となり、「エッグフレーション」と呼ばれる事態になっています。一方、香港では日本産の生卵が人気で、卵料理専門店では“卵かけご飯”が人気となっていました。
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その値段に思わず立ち止まってしまうのは、日本もアメリカも同じようです。14日、アメリカ・ニューヨークにあるスーパーの卵コーナーでは――
ニューヨーク市民
「ありえない、ありえない。卵よりチキンが安く買えるよ」
アメリカの卵のお値段はなんと、卵1ダース(12個)で4ドル79セント、日本円で約600円でした。種類によっては、約1100円するものまでありました。
アメリカでは去年12月に卵の価格が2021年と比べて約2倍となり、過去最高値になりました。あまりの高さに、「エッグ(卵)」と「インフレーション(物価高)」とを掛け合わせた「エッグフレーション」と呼ばれる事態になっています。
現在、価格は徐々に落ち着いてきていますが、それでも、養鶏場が運営している卵の直売所には、安くて新鮮な卵を求めて多くの人が訪れ、大量にまとめ買いしていました。
卵を買った人(米・カリフォルニア、14日)
「向こうの(スーパーの)方は、こっちよりかなり高い」
直売所のオーナー(米・カリフォルニア、14日)
「とても忙しい。卵が多くの市場で不足していて、みんな手頃な値段のものを探している」
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万能食材・卵の高騰に、飲食店は――
飲食店のオーナー(米・ニューヨーク、14日)
「1箱65ドル(約8500円)だったものに185ドル(約2万4000円)を払うことにまでなったんです。スタッフのまかないに卵は使えないよ。そうするしかないだろ?」
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「エッグフレーション」は、鳥インフルエンザの拡大によってもたらされています。
日本でも14日、1キロあたりの卸売価格が335円と過去最高になりました。少なくとも今は、“優等生”と言えない価格ですが、海外には、日本の卵が大好きな人たちがいます。
中国・香港のスーパーの卵売り場には、日本と変わらないほど、日本産の卵がずらりと並んでいました。輸入している業者に話を聞くと――
日本の卵の輸入業者 味珍味 呉徳暁社長
「特にここ10年で、だいぶ(卵の)量は増えています。20年前だと、日本産と他国産の卵の価格差はかなりありましたが、近年では他のもの(他国産の卵の価格)が上がってきています」
日本の卵は、かつて香港で高級品とされていました。今も昔も10個入りで約600円から700円とさほど変わっていないものの、年々、他国の卵の価格が上昇するにつれ、日本の卵の値段の高さが目立たなくなったといいます。
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香港では今や、“日本の卵ブーム”になっているといいます。専門店「Tamago-EN たまご園」の1番人気は、香港流にアレンジされた卵かけご飯「究極のTKG(卵かけご飯)」です。(日本円で約660円)白身をメレンゲ状にするのが香港スタイルです。
新鮮だからこそ食べられる生卵。日本人にとっては当たり前ですが、元々、生で食べる文化がない香港の人にとっては“新鮮”だったようで、その魅力にとりつかれる人も多いようです。
お客さん
「生卵の味は非常に濃厚で、とてもおいしいです」
ただ、日本では今、卵がこれまでにないほど価格が上昇しています。
日本の卵の輸入業者 味珍味 呉徳暁社長
「これがまた値段がどんどん上がって、高級品というゾーンに入ってしまうと客が一気に減ってしまう」
香港で愛される日本の卵。価格の上昇はブームに水を差す事態となるかもしれません。
(2023年2月15日放送「news every.」より)
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