【ウクライナ侵攻】ロシア軍“大規模攻撃”開始か ルハンシク州知事は危機感

【ウクライナ侵攻】ロシア軍“大規模攻撃”開始か ルハンシク州知事は危機感

【ウクライナ侵攻】ロシア軍“大規模攻撃”開始か ルハンシク州知事は危機感

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年となるのを前に、ロシアによる“大規模攻撃”が「すでに始まった」との見方が浮上しています。激しい戦いが続くウクライナのルハンシク州知事を取材すると、「砲撃が増えてきた」と危機感をあらわにしていました。

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激戦が続く、ウクライナ東部・ドネツク州。州内の街では11日、アパートは大きく破壊され、病院も被害にあっていました。

医師
「時々、非常にうるさくて、それは病院内に砲弾があたったことを意味します。砲撃は頻繁に起きます」

街に人の姿がほとんど見られない中、残った住民は、スーパーの地下に身を寄せていました。

住民
「すでに10か月、ここにいます。外に出るのは、店に行く時や水を得るためだけです」

「私はここで生まれたのです。ほかにどこに行けと?」

ロシア国防省は13日、東部の要衝、バフムト近郊にある村を掌握したと発表しました。

軍事侵攻が始まり、今月24日で1年となります。ロシアによる「大規模攻撃」が行われるのではとの見方も出ていた中、NATO(=北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は13日、本部のあるベルギー・ブリュッセルで「(ロシアによる大規模攻撃は)すでに始まっているとみられる。プーチン大統領は犠牲者が出る確率が非常に高いとわかっていながら、何千という軍隊を送り込んでいるからだ」と述べました。

さらに、14日からのNATO国防相会合で戦闘機の供与について議論する見通しを示した上で、「スピードが命を救う」「ウクライナにより多くの武器を提供することが急務」だと訴えました。

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ドネツク州に隣接するルハンシク州のハイダイ知事も「砲撃が激しくなっている」と訴えます。

ルハンシク州 ハイダイ知事
「一日中、攻撃がおさまらないことが増えてきました。およそ2週間前からです。大規模攻撃の一部だと思います。ロシア軍が州全体を破壊しているのです」

長引く戦闘に、侵攻前には70万人ほどいた住民の約半数は州の外へ避難したといいます。

ルハンシク州 ハイダイ知事
「人々の命が一番重要です。一刻も早い勝利を願っています」

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“大規模攻撃が始まっている”との見立てについて、現代軍事戦略に詳しい防衛省・防衛研究所の高橋杉雄室長は次のように分析しています。

防衛省・防衛研究所 高橋杉雄室長
「秋から冬にかけてロシアが動員し訓練し、ためてきた力を今、解き放ちつつあるという意味で、大規模な攻撃とみていいと思う。現状、かなりの兵力が投入されているようです」
「ドネツク州の北部を占領するために、バフムトとクレミンナの2つの方向から攻めている。ロシアとしては、ドンバス地方の完全制圧を狙った攻勢をかけた」
(2023年2月14日放送「news zero」より)

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