【チョコ愛の街・金沢市】“チョコ菓子購入”日本1位 背景には…
バレンタインデーといえばチョコレートですが、全国で一番チョコレート菓子を購入している市町村をご存じですか。総務省が行った「家計調査」の結果、去年1位になったのは石川県金沢市です。チョコレート人気のワケを探りました。
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バレンタインイベントが開催されていた都内の百貨店で、今年のトレンドについて聞いてみると――
お客さん
「今回、自分のために」
お客さん
「自分と家族用です」
“自分へのご褒美チョコ”だということです。
「チョコレート菓子への支出額が一番多い街は?」と尋ねると――
お客さん
「え? 東京?」
お客さん
「北海道? 牧場が多くて牛乳とかおいしそうだから」
正解は、石川県の金沢市です。答えを教えると――
お客さん
「えー、なんでですかね、なんででしょうね」
お客さん
「金箔(きんぱく)が有名だから、金箔使ったチョコとか?」
加賀百万石の城下町、石川県の金沢市。総務省による「家計調査」の結果、金沢市は去年「チョコレート菓子」部門で1位となっています。
金沢市民に“チョコへの愛”を聞いてみると――
金沢市民
「私はチョコレート大好きなので、よく買って食べますね。冷蔵庫開けるたびにちょっとつまんで」
実際、14日にチョコを買って帰った人のお宅にお邪魔すると――
金沢市民
「チョコは、ほんとに食べたいときに、食べたいだけ食べるみたいな」
おうちにあったお菓子はチョコだけでなく、クッキーやあめなど大量のお菓子が出てきました。冷凍庫の中には、大量のアイスも入っていました。
――アイスはよく食べる?
金沢市民
「食べますね」
――寒くても?
金沢市民
「関係ない」
実は金沢市は去年の家計調査では、チョコレート菓子以外にもケーキやアイス、生和菓子(まんじゅう・ようかんを除く)でも1位でした。菓子類全体では、なんと6年連続で1位を獲得しています。
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お菓子をこよなく愛する街、金沢で約400年の歴史を持つ和菓子の老舗「森八」は去年、新たにチョコ専門店をオープンしました。その背景のひとつが、長年にわたり根付いている、和菓子で客人をもてなす金沢市の文化です。
森八 森岡晋也さん
「来客があったときに必ずお菓子を出す、お茶を出すという風習がすごく強いので。年配の人が和菓子を使うように、若い人が(お茶菓子に)チョコを、お客さまが好きであろうと買っている」
おもてなしの心が若い世代にも受け継がれ、お茶菓子にチョコが選ばれるようになったといいます。また、手土産にチョコレートを持って行く人がいることも、消費拡大につながっているのではないかと話しています。
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同じく去年、金沢市内にオープンしたチョコレート専門店のコンセプトは、長年大事にしてきた和菓子文化との融合です。
ショコラトリー雨の詩 長濱佳祐さん
「洋菓子なんですけど、例えば和菓子のものであったりとか、そういうところになじみながら、金沢市民に喜んでいただけたらと」
地元の食材「加賀野菜」などを使って、和のテイストを残した独創的なチョコを販売しています。
他にも、金沢市内では去年12月に、東京の実力派シェフが手がけるチョコのお店「Patisserie Chocolaterie Shumelan」がオープンしました。魅力的なお店が増えていることも、金沢市の“チョコ菓子日本一”につながっているのかもしれません。
(2023年2月14日放送「news every.」より)
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