【“偵察気球”】屋久島周辺に飛来か 航空自衛隊が去年1月に確認 分析急ぐ

【“偵察気球”】屋久島周辺に飛来か 航空自衛隊が去年1月に確認 分析急ぐ

【“偵察気球”】屋久島周辺に飛来か 航空自衛隊が去年1月に確認 分析急ぐ

中国のものとみられる偵察気球をめぐり米中の応酬が続く中、去年、日本の領空に飛来した気球について、日本政府が“中国の偵察気球である可能性もある”とみていることが分かりました。さらに、3年前に宮城などで確認された“謎の白い気球”についても、新たな見解が出てきています。

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4日、アメリカ・サウスカロライナ州の沖合で、中国の偵察気球が撃墜されました。12日にはミシガン州の町中で確認され、アメリカ国防総省が「飛行物体を撃墜した」と明らかにしました。

今月、北アメリカの上空で、中国の偵察気球などの“飛行物体”が相次いで確認されています。

日本でもこれまで、2020年6月に宮城県などで“謎の白い気球”が目撃されるケースがありましたが、正体は謎のままでした。しかし14日、過去に日本に来ていた“飛行物体”についても、中国の偵察気球である可能性があることが、新たに分かりました。

松野官房長官(14日午後4時すぎ)
「令和4年1月、九州西方の公海上空において、警戒監視活動に従事している哨戒機が所属不明の気球を確認しました」

政府関係者によると、気球は南西諸島にある屋久島周辺で自衛隊のレーダーによって“飛んでいること”が確認されたといいます。航空機からパイロットが気球の写真を撮影しました。

アメリカで“中国の偵察気球”が確認される中、政府は、去年1月の気球も“中国の偵察気球”である可能性があるとみているのです。

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さらに、3年前に宮城などで確認された“謎の白い気球”についても、新たな見解が出てきています。県は当時、所有者も目的も分からず「正体不明」と結論づけていましたが、この気球を分析した専門家は次のように指摘しています。

天文学が専門 東北大学理学研究科・服部誠准教授
「1人で膨らませて飛ばせるような気楽なものではなくて、かなり大がかりな組織だって打ち上げないとできない」
「(中国の)大連から飛んできたと考えると、つじつまがあう」

目撃情報から大きさや高度などを算出し、当時の気象条件だと気球がどのように飛ぶかをシミュレーションしたところ、中国の大連にある打ち上げ基地から飛ばされたと考えられるということです。

さらに、アメリカで確認された偵察気球との関連について、服部准教授は「まん丸で白色の気球って、どこにでもあるわけではなく、かなり特殊です。“同じ組織”が打ち上げたものだと考えています」と指摘しています。

日本政府は情報収集と分析を急いでいます。
(2023年2月14日放送「news every.」より)

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