性被害訴えた元自衛官・五ノ井さん　柔道指導者として新たな一歩「楽しく教える」(2023年2月5日)

性被害訴えた元自衛官・五ノ井さん　柔道指導者として新たな一歩「楽しく教える」(2023年2月5日)

　自衛隊での性被害を訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん（23）が、幼少期から取り組んできた柔道の楽しさを伝えるため、初めて一般向けの教室を開き、指導者として新たな一歩を踏み出しました。

　五ノ井里奈さん：「楽しいですね、柔道。楽しく教えるっていうのが一番いいかなって思います。勝つことだけじゃないんで、勝負ってのは。楽しさも教えて、そこから何か感じてもらえればなと」

　五ノ井さんは幼少期から柔道を始め、中学、高校時代には全国大会に出場した経験があります。

　去年から横浜市にある道場で小学生らに指導をしていましたが、自身の経験から「悩みを抱えていたり、勇気を感じたいと思う人に笑顔になってほしい」と初めて一般の女性向けに教室を開きました。

　宮城県から参加した中学生は、五ノ井さんの出身中学の柔道部に所属していて、「ひとつひとつの言葉が響いて次また頑張りたいという目標になった」と話しました。

　教室には未経験者が多数参加し、基本的な受け身から始まり最後は参加者全員が五ノ井さんを背負い投げする練習を行いました。

　練習後に五ノ井さんは「逆に勇気をもらった。最近、誹謗（ひぼう）中傷に悩んでいたが前を向いて頑張ろうと思った」と明かしました。

　今後については「大会への出場を目指しながら指導者として頑張りたい」と語りました。
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