【気象予報士・解説】広い範囲で大雪や猛吹雪…交通障害など警戒を

【気象予報士・解説】広い範囲で大雪や猛吹雪…交通障害など警戒を

【気象予報士・解説】広い範囲で大雪や猛吹雪…交通障害など警戒を

強い冬型の気圧配置や過去最強クラスの寒気によって、広い範囲で大雪や猛吹雪となっています。今後の見通しや関東への影響などを、気象予報士の木原実さんに聞きました。

◇日本海側を中心に大雪や猛吹雪 不要不急の外出は控えて

日本付近は冬型の気圧配置が強まり、上空にはいよいよ強烈な寒気が流れ込んできています。この影響で日本海側を中心に大雪や猛吹雪となっている所があり、24日午後4時半現在、各地に「暴風雪警報」や「大雪警報」が発表されています。

――今後も大雪や吹雪は続くのでしょうか。

25日にかけて雪が強まり、所によっては見通しがまったくきかないような猛吹雪や、短時間で積雪が急増するような所もありそうです。雨や雪の予想をみると、24日午後5時時点で、北日本から西日本の広い範囲で雪となっていて、四国や鹿児島など、太平洋側の地域でも雪の降っている所があるようです。

この後も、日本海側を中心に広い範囲で雪が降り、北陸から山陰には強い雪雲がかかり続けそうです。山沿いだけでなく、市街地でも大雪となり、24日夜は太平洋側でも雪の積もる所がありそうです。

雪の降り方が強まる所では、短時間で急激に積雪が増え、大規模な立ち往生などが発生するおそれがあります。大雪になる地域では不要不急の外出はできるだけ控えて、大雪や猛吹雪による交通障害などに警戒してください。

◇都内でも雪の可能性 路面凍結による転倒など注意

24日夜は関東南部でも雪の可能性があります。

――24日の昼間は暖かかったですよね?

東京でも日中は日差しが出て寒さが緩んだのですが、この後、関東にも寒気が南下してきて、夜は気温が急降下しそうです。時系列予報によると、24日午後6時には気温はまだ7℃の予想ですが、午後9時には3℃、深夜0時には0℃と気温がぐんぐん低くなる予想です。北寄りの風もかなり強く吹きますので、この気温の数字以上に寒く感じるでしょう。

そして、24日夜は曇りマークとなっていますが、このタイミングで、もしかしたら東京でも雪が降るかもしれません。24日午後5時の雨や雪の予想ですが、群馬や栃木の山沿いや埼玉県内などで、すでに雪の降っている所があるでしょう。

その後、東京や千葉付近でも雪雲や雨雲が湧き、午後9時には東京や千葉、神奈川などでも雪の降る所がありそうです。大気が不安定となっているので、局地的には雪の降り方が強まり、東京23区を含め平野部でも積雪となる所がありそうです。

その後、25日未明には南部の雪はやみますが、北部の山沿いではこの先も雪が続きそうです。25日朝は関東各地で氷点下となりますので、24日夜に雪が降って積雪したり、地面がぬれたりした場合、路面が凍結して非常に滑りやすくなります。路面凍結による転倒や事故などには十分に注意し、雪が降った場合、25日朝は時間に余裕を持って動くようにしましょう。
(2023年1月24日放送「news every.」より)

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