【共通テスト狙う卑劣行為】「#痴漢祭り」“対策”アプリも 周囲の人ができることは…

【共通テスト狙う卑劣行為】「#痴漢祭り」“対策”アプリも 周囲の人ができることは…

【共通テスト狙う卑劣行為】「#痴漢祭り」“対策”アプリも 周囲の人ができることは…

この土日に「大学入学共通テスト」が行われることで、痴漢の対象として受験生が狙われています。「試験に遅刻したくない…」といった心理につけ込む卑劣な行為。その対策、また、周囲の人ができることなどをお伝えします。

■SNSで「#痴漢チャンスデー」 狙われる「共通テスト」受験生

岩本乃蒼アナウンサー
「『#痴漢祭り』『#痴漢チャンスデー』……。今、こうした痴漢をあおる文言がツイッターに投稿されています。狙われているのは受験生です」

「この土日の14日・15日に『大学入学共通テスト』が行われるからで、受験生は遅刻したくないため、痴漢にあったとしても途中の駅で降りづらかったり、通報しづらかったりするという心理につけ込んだものなんです。許せないし、信じられない話ですよね」

村上茉愛さん(東京オリンピック体操女子ゆか銅メダリスト)
「どうして、そんな考えになってしまうのかなと思います。人生の大事なタイミングにもなってきますし、この先、トラウマになってしまう子もいるかもしれないので、本当に悪質で、あり得ないなと思います」

■痴漢対策 スマホが有効…警視庁の無料アプリも

岩本アナウンサー
「もちろん痴漢は犯罪です。する方が悪いんですが、少しでもリスクを減らすため、受験生、そして周りにいる人ができることをお伝えしていきます」

「受験生ができることとしてはまず、電車や地下鉄の中では、ドアの近くに立たない。混雑するため周りに気づかれにくく、痴漢する側としては外に逃げやすい場所なので、狙われやすいといいます。また、車両の端も気づかれにくく逃げ場がないため、注意が必要です」

「そして、痴漢に遭ってしまったら、有効なのがスマートフォンです。怖くて声が出せない時、音楽や着信音を大音量で流すことで、相手を驚かせることも、周囲の目を引くこともできます」

「さらに、『デジポリス』という警視庁の無料アプリがあります。開くと、画面全体に『痴漢です助けてください』と表示され、声を出さずに周りに被害を伝えることができます。また、画面をタップすると『やめてください! やめてください!』と音声が出て助けを求めることができます。このアプリは周りの人も利用することができ、『ちかんされていませんか?』と表示された画面を見せることで、声をかけずに助けが必要かどうか、確認することもできます」

■「#受験生を守ろう」気づいた人ができること

岩本アナウンサー
「ほかにも、痴漢に気づいた人ができることがあります。席をゆずって座らせてあげることや、スマホで音を出すことも注意を引くことができて効果的です」

村上さん
「なかなか大声を出して助けを求めるというのは、勇気がいることだと思います。今は、電車の中でイヤホンをしている人もすごく多いと思うので、身近なスマホを活用し、警視庁のアプリで画面を見せて知らせるというのは、すごくいいと思いました」

岩本アナウンサー
「受験生にとって大切な日です。SNS上では、『#受験生を守ろう』『#痴漢撲滅』といったハッシュタグで“警戒しよう”という声も増えています。受験生の皆さんは、これまでやってきたことを信じて頑張ってください」
(2022年1月13日放送「news zero」より)

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