すみだ水族館 マゼランペンギン“相関図”…“昼ドラ”顔負け “複雑な恋愛関係”も(2022年12月15日)
東京・墨田区にある「すみだ水族館」で、大人気のマゼランペンギン。かつての“昼ドラ”顔負けの恋愛が巻き起こっている様子に、様々な変化があったようだ。
■人気者“赤ちゃんペンギン” 5カ月で泳ぎも成長
スカイツリーに隣接する、すみだ水族館。国内最大級の屋内開放のプール型水槽では、52羽のマゼランペンギンたちが自由気ままに生活している。
そんなペンギンたちの中で、特に今人気なのが、今年4月に産まれた「しらたま」「だいふく」「こまり」の3羽だ。
取材した時には、まだ産毛に覆われ、飼育員の上にちょこんと座っていたが、すくすくと成長し、7月には泳ぎの練習を開始した。
しかし、オスの「こまり」は、泳ぐのが苦手な様子だ。ついには、ひっくり返ってしまう。
それから5カ月。果たして、「こまり」は泳げるようになったのか？
飼育員が「こまり」に声を掛けると、自ら勢いよく水の中に飛び込んだ。5カ月前は水中に潜ることもできず溺れていたが、水の上でバランスをとれるまでに成長した。
■見分け方は“カラーバンド” サイトで検索可能
飼育スタッフ・大城奈都稀さん：「ご飯だよー！おいで～！」
そして、この巨大水槽には、52羽のマゼランペンギンがいるが、全員に名前が付けられている。
企画広報チームリーダー・大橋諒さん：「（Q.どのように見分けている？）ペンギンの羽の所に、カラーバンドを付けている。カラーバンドを見て頂ければ良いと思います」
ペンギンの羽に付いたバンドの色の組み合わせで、名前が分かるようになっているという。
さらに、専用サイトに色の組み合わせを入力すれば、来館者も簡単に名前を検索でき、赤ちゃんペンギンがどんどん大きくなって姿を変えても、これで一目瞭然だ。
■“相関図”公開 特徴・恋愛関係・飼育員相性も
さらに、この水族館では楽しみ方がもう一つあるという。
大城さん：「ペンギンの個性がやっぱり色々あるので、それをお客様にも見て頂いて」
ペンギンたちの特徴や恋愛関係。さらには飼育員との相性なども書かれた相関図だ。
大城さん：「『ローズ』っていう男の子と、『わらび』っていう女の子。あそこが仲良しペアなんです。手前の『ローズ』が、もう『わらび』のこと大好きすぎるんですよ」
しかし、よく見ると「6年に1回レベルのガチ切れ」「終わった関係」「1回だけ浮気」など不穏な言葉もある。すみだ水族館の巨大水槽で一体、何が起きているのか？
■昼ドラ顔負け “ドロドロ関係”も一目瞭然
複雑な人間関係ならぬ“ペンギン関係”に様々な変化があったようなので見ていく。
すみだ水族館で暮らす総勢52羽のペンギンと、12人の飼育スタッフとの関係性をまとめた「ペンギン相関図」。2023年版が今月1日に発表された。
この相関図では、それぞれの個性などが掲載されているが、ドロドロな関係もある。
その主人公が、VTRに登場した「だいふく」の母親である「イチゴ」だ。
相関図を見ると「はなび」という夫とハートで結ばれているが、もう1本矢印が伸びていて、ハートと「？」のアイコンがある。実は「イチゴ」、1回だけ浮気をしてしまったそうで、その相手は元夫だそうだ。
その元夫が「パイン」。「パイン」は「イチゴ」と夫婦だった時に卵を蹴飛ばすなどしたため、「イチゴ」から縁を切られたそうだ。
「パイン」はその後、「たいこ」と夫婦になるが、「たいこ」に伸びる灰色の線をたどっていくと、「イチゴ」の夫「はなび」につながる。実は「たいこ」と「はなび」は、きょうだい。
つまり、「イチゴ」が浮気した相手は夫の「はなび」のきょうだいである「たいこ」の現在の夫でもあり、「イチゴ」自身の元夫でもある「パイン」と浮気してしまったということだ。
■外敵なし・同じ空間により…気が移りやすい？
非常に複雑に入り組んだ状態だが、なぜ他の異性と関係を持ってしまったのだろうか？
飼育スタッフの大城さんによると、「そもそも野生のマゼランペンギンは、夫婦が協力して卵を温めるなど、一緒に子育てを行い、一生を添い遂げる。しかし、水族館には外敵がいないうえに、同じ空間で生活するので、より好みの異性に気が移りやすいのでは」ということだ。
（「大下容子ワイド！スクランブル」2022年12月15日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
