【バンコクで邦人監禁】「アジト」突入の瞬間… 日本人5人逮捕

【バンコクで邦人監禁】「アジト」突入の瞬間… 日本人5人逮捕

タイ・バンコクで日本人男性が監禁された事件で、逮捕された日本人グループのアジトに警察が突入した瞬間の映像を入手しました。突然のことに、捜査員に気づかずに眠り続ける容疑者の姿も…。一方、被害者の男性は「月給80万円の仕事がある」と容疑者らから誘われ、タイを訪れていたことも新たに分かりました。

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11日早朝、タイ・バンコクにある建物に警察が突入しました。この建物は、日本人男性を監禁したとして逮捕された日本人5人――川端浩太郎容疑者（38）、中村健二容疑者（46）、トモナリサトシ容疑者、スズキタカフミ容疑者、ヒロタジュンヤ容疑者のグループのアジトです。突入は午前5時ごろに行われたため建物の中は薄暗く、ライトで照らしながら進みます。中には、銃を構える捜査員もいました。

捜査員がアジトの中で「おはよう！」と大きな声で呼びかけるも、返事はありません。捜査員は「警察です」と日本語でも呼びかけつつ、2階へと上がっていきました。

部屋の扉を開けると、突入に気づかずベッドですやすやと眠る男の姿がありました。川端容疑者です。起きた後も捜査員からの「伏せろ！　伏せろ！」という指示が伝わっていないのか、体を起こし眠たそうに目をこすります。ようやく指示が伝わり、うつぶせになり、下着姿のまま拘束されました。

小さな扇風機が置いてある別の部屋でも、寝ていた様子の2人が確保されました。1人はパンツ1枚をはいたただけの姿です。

捜査員
「日本人、ここに座りなさい！」

すると、確保された男が警察にある要望を伝えました。

容疑者
「一瞬一瞬、トイレトイレ」
「トイレだけOK？　漏れる、漏れる」

許可が下りたのか、容疑者はトイレに入っていきました。

このやりとりの間にも、3階からは別の容疑者が連行されてきました。捜査員に日本語で「誰、あなたは？　お名前を教えてください」と身元を確認されていました。

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警察の突入により一斉に逮捕された容疑者らは13日、勾留の手続きのため身柄を裁判所に送られました。車に乗り込んだ容疑者らに、記者らは「タイにどうしてきたんですか？」「容疑を認めますか？」と問いかけましたが、何も答えませんでした。

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一方、タイ警察によると、被害者の男性が「月給80万円の仕事がある」と容疑者らから誘われ、タイを訪れたということが新たに分かりました。その後、詐欺電話の仕事だと分かったことから、男性は隠し持っていた携帯電話で日本にいる父親に連絡し、事件発覚につながったということです。

容疑者らのアジトからは、日本人の名前が書かれたリストなども押収されていて、タイ警察は詐欺の疑いでも調べる方針です。
(2022年12月13日放送「news zero」より）

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