【”ポイ捨て”対策】“2択”選ぶ吸い殻入れや“有料型”ゴミ箱設置も
観光地ににぎわいが戻る一方で、増えているのがゴミの“ポイ捨て”です。知恵を絞ってポイ捨てを減らしたり、利用者に負担をお願いしたりと、あの手この手でポイ捨てを防ぐ取り組みが始まっています。
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13日、神奈川県横浜市を訪ねると、野外に置かれた箱の上に「聞き続けるなら、どっちの話がいいですか? A.過去の武勇伝 B.生々しい愚痴」との質問の文字が…。それぞれの答えの下には、穴が開いています。これは、ユニークな質問が書かれた“たばこの吸い殻入れ”で、どちらの答えを選んで入れても、吸い殻を捨てられることには変わりはありません。この場所には、“質問と2択の答えが付いた吸い殻入れ”が3つ設置されていました。
横浜駅西口商店会連合会 宮田博幸会長
「飲食店の中でたばこが吸えないというのもあって、外で喫煙する方が増えてしまった」
しかし、吸い殻入れがないことで、「たばこのポイ捨て」に悩まされてきたといいます。過去には、ポイ捨てが原因でボヤ騒ぎが起きたこともあったということです。
そこで先月、ユニークな“投票形式”の吸い殻入れを設置したところ、たばこのポイ捨てが7割以上減ったといいます。
20代の利用者は「道とかにポイってするよりは、こういうところに捨てた方が気持ちがいいし、ちょっと考えさせられる。こういうこと考えて作ってくれてるのかな」と話していました。
設置はまさに狙い通り。質問は、商店街が10日に1回ほどのペースで変えているということです。
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観光客が戻りつつある京都も、ゴミのポイ捨てに悩んでいます。
風情あふれる「鴨川」を訪れると、多くのゴミが浮かんでいました。人が寝静まった午前2時半すぎ、その鴨川沿いを懐中電灯を片手に歩く男性がいました。地元の美化団体が、前日に捨てられたゴミを拾い集めているのです。夜が明けるとカラスが群がるため、深夜に始めるといいます。
鴨川を美しくする会 会員・宮嶋勇幸さん
「ビールの缶が、平日は圧倒的に多いですね」
酒の空き缶など、約1時間で大きなゴミ袋2袋分のゴミが回収されました。
ゴミのポイ捨て問題に悩まされてきた鴨川。飲食店の休業が相次いだコロナ禍では河川敷で飲む人が増えたため、人が座り込まないよう花のプランターを設置しましたが…全てのプランターが川に捨てられる悪質な事態も起きたといいます。
鴨川を美しくする会 会員・宮嶋勇幸さん
「花壇もひどい時は川の中に捨てられたりした。このままポイとこちら(川の中)に…」
そのため、先月末には防犯カメラを2台設置。常習的な悪質行為が続く場合は、警察に相談することも考えているということです。
鴨川を美しくする会 杉江貞昭事務局長
「(今後)もっと海外からも、外国からもいろいろな人が来られるので、良好な河川環境を守っていきたいと考えています」
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一方、群馬・みなかみ町にある「日本百名山」の1つ、谷川岳のロープウェー乗り場に設置されたのは、“有料型”のゴミ箱、その名も「Go!ME」。利用者には100円の負担をお願いしているゴミ箱です。(※来年3月まで設置予定)
以前から、持ち込まれるゴミに困っていたため、設置を決定。
谷川岳ロープウェイ 大塚弥生さん
「お客さまの持ち込みゴミが減少したほかにも、ゴミに対する意識が変わってきたという、うれしい反響もありました」
ゴミの量が減っただけでなく、分別のマナーも良くなっているといいます。ゴミ箱は9月の設置以来、1万円以上を集めているということです。
(2022年12月13日放送「news every.」より)
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