モドリッチ選手は「爆弾が落ちる中で練習するサッカー好き」親交ある人物に聞く強さ（2022年12月5日）

モドリッチ選手は「爆弾が落ちる中で練習するサッカー好き」親交ある人物に聞く強さ（2022年12月5日）

日本時間の１２月６日午前０時にキックオフとなるサッカー・ワールドカップ「日本対クロアチア」。クロアチアのキーマンであるルカ・モドリッチ選手と親交がある人物が大阪にいるということで、試合を前に話を聞きました。

　クロアチア出身の山崎エレナさん（５１）。内戦が激しかったクロアチアを離れて大阪で暮らして２７年が経ちます。

　（山崎エレナさん）
　「（日本語の）学校がめちゃくちゃ高かったから、お金がなかったから耳で覚えたんやで」

　流ちょうな大阪弁を話すエレナさん。エレナさんはＮＰＯ法人「日本クロアチア交流協会」の代表などとして日本とクロアチアの両国で文化・スポーツイベントを開催するとともに、サッカーのクロアチア代表が来日した際にはチームに帯同して通訳も担いました。

　そんなエレナさんだから分かるクロアチア代表の「強さ」とは…。

　（山崎エレナさん）
　「ゴールを目指して最後まで止まらない。けがをしても必ず点を取る。きょうもそれを見られると思います。だから日本はＤＦを強くしてほしいけど、日本もそれをビビらずにスペイン戦でみせた強さを、侍スピリットをみせたらええねん」

　その一方、気が短く気分次第で戦況が変わるというクロアチア代表。しかし、チームの要であるモドリッチ選手は違うといいます。

　（山崎エレナさん）
　「フィールドの中のお父さんみたいな感じになっている。彼がチェーンの中の強い結び目。彼がいなかったらみんなバラバラやね」

　モドリッチ選手とはメールをやりとりする仲で、父親とも交流があるというエレナさん。その「強さ」の理由を教えてくれました。

　（山崎エレナさん）
　「彼はすごくまじめ、本当にストイックです。小さい時からご飯を食べている時でもテーブルの下でボールを転がしたりとか、爆弾が落ちている中でサッカーの練習をしているんや。そこまでサッカーが好き。だから強いねん」

　さらに、監督のズラトコ・ダリッチさんのこともよく知っているそうで…。

　（山崎エレナさん）
　「愛国心の意思が強い。大きな契約がきていたけれども、それを断って代表のためにやる、国のために従う、神さまのために従う。真面目で諦めないね」

　長年、日本で暮らすエレナさん。今回の対戦を前に複雑な心境だといいますが…。

　（山崎エレナさん）
　「気持ちとしては日本が勝った方がいいかなと思います。日本ってすごいよ。やる気とか精神とか全然違うから。それを育ててきた日本は今、ベストをバーンって出すねん。その瞬間を大事にしてほしい。（Ｑ予想スコアは？）クロアチア・日本、１－１がベストだと思うわ。（ＱＰＫ戦に？）ＰＫやな…。日本は１－０で勝つしかないな」

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