【独自】「FIRE卒業」再び働く人が増加 “火だるま”市場乱高下で大損…米国でも続出【もっと知りたい!】(2022年11月29日)

【独自】「FIRE卒業」再び働く人が増加 “火だるま”市場乱高下で大損…米国でも続出【もっと知りたい!】(2022年11月29日)

【独自】「FIRE卒業」再び働く人が増加 “火だるま”市場乱高下で大損…米国でも続出【もっと知りたい!】(2022年11月29日)

 不労所得で生活する新たなライフスタイルとして注目された「FIRE」を卒業する人が増えているといいます。一体、なぜなのでしょうか?

■生きがい求め「FIRE卒業」

 あんぱんFIREマンさん(ツイッターから):「FIREからその先へ。1年以上続いたFIRE生活が、もうすぐ終わります。今は仕事がしたくてワクワクしています」

 ツイッターから:「私も昨日からFIRE生活を卒業して、再度就職致しました」

 最近、SNSに次々と投稿されている「FIREからの卒業」。FIREとは、株式投資などで利益を上げることによって経済的に自立し、仕事を早期リタイアすることです。

 つまり、「FIRE卒業」とは、再び働き始めるということを意味しますが、こうした人が今、増えているというのです。

 なぜ、念願の「働かない生活」を手放すことにしたのでしょうか?“FIRE卒業生”に話を聞くことができました。

 FIRE卒業 あんぱんFIREマンさん(30代後半):「以前から、やりたい仕事があって。その仕事をしている友達がいて、『今なら紹介してあげられる』と。趣味として、会社員やってみるのもいいかなと思った」

 あんぱんFIREマンさんは、18歳で始めた株式投資で6500万円の資産を築き、去年、FIREを達成。以前は、夜勤などもある工場勤務をしていましたが、FIRE後の生活はというと…。

 午後1時ごろに起きて、ゴロゴロした後、夜は友達と遊んだりゲームをしたり、映画を見たりして過ごし、眠くなったら寝るという生活だったそうです。

 あんぱんFIREマンさん:「楽しいんですけど、飽きが来る。地域のボランティア活動に参加したり、そういうことを織り交ぜて、承認欲求などを満たさないと、何のために生きてるんだろうとなってくる」

 生きがいを求めて、1年半のFIRE生活を卒業。11月からサラリーマンとして働き始めました。

 あんぱんFIREマンさん:「新しい人生のスタートみたいな感覚。毎日が結構ワクワク、ドキドキ。いつでもやめられる状態がすごい今、自分では気が楽」

■「FIREなんかやめておけ」

 一方、FIRE生活をやめざるをえなくなった人もいます。

 暴威さん(38):「負けすぎて、せきが出まくる。株も、朝イチで損切りした。もう、何やってもダメ。就職する。再就職する。皆には悪いけど、ユーチューブやめます」

 趣味のFXトレードをする様子をユーチューブで配信していた男性です。株や為替の短期トレードで、1年近く勝ち続けて1800万円をため、9月にサラリーマンをやめたばかりでした。

 リタイア後は、朝早く起きて、趣味の筋トレをするためジムへ。その後、株式市場などをチェックし、午後、2度目のジムへ。今後も、気ままな暮らしが続くかと思いきや…。

 9月に退職 暴威さん:「FIREと思いきや、火だるま(=ファイア)。毎月100万円くらい勝ってて、順調なつもりだったんですけど。まさか、こんなことになるとは…」

 急激な円安やインフレをきっかけとする市場の乱高下のなかで負けが込み、退職からわずか3カ月で1200万円近くを失ったため、再就職を考えざるを得ないといいます。

 暴威さん:「FIREなんかやめとけ。だまされんなよ。そういう気持ちでいっぱい。やっぱり働いて、固定給をもらうのが一番良い。そのほうが精神的にも安定するし。暇になると人間、余計なことばかりやりますから」

■米国でも“ギブアップ”続出

 様々な理由で相次いでいる「FIRE卒業」。同じことは、FIREブームの火付け役、アメリカでも起きているといいます。

 楽天証券 FXアナリスト・荒地潤さん:「1つは、想像できなかったスピードでインフレが進んでいる。もう1つは、FIREをされている方というのは、株式などに投資をして、配当金などで収入を得ているわけなんですけれども、その株価が下がっている」

 荒地さんによりますと、アメリカでも、物価高騰や不安定な株式市場の影響から、FIREを卒業せざるを得ない人が増加。やはり、楽をして自由な生活を送るというのは難しいようです。

(「グッド!モーニング」2022年11月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事