【円安で】“爆買い”復活の兆し 100万円以上のニシキゴイも「バーゲンセール状態」
新型コロナウイルスの感染拡大前におなじみだった“爆買い”。止まらない円安で復活の兆しが見られます。新潟県にある養鯉場では、1匹100万円以上するニシキゴイも、外国人にとっては“バーゲンセール状態”になっています。ただ、円安の恩恵ばかりではなく…。
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水際対策の緩和から2週間あまりが経過し、外国人観光客の姿は東京でも見慣れた光景となりました。
今や家電よりもキャラクターグッズなどの“聖地”となった秋葉原。ラジオ会館にある店では、真剣なまなざしで買い物をする外国人観光客が見られました。チリからの観光客は、フィギュアやキーホルダーなど12点で約2万円分を購入しました。
チリからの観光客
「手頃な価格で幸せだよ!」
急速な円安が後押しして、財布のヒモはゆるみがちになっています。
アメリカからの観光客
「(円安は)僕にとっていいことしかありません」
さらに電話で母国にいる友人から指示を受けながら買い物をする、台湾からの観光客もいました。
台湾からの観光客
「友人に『娘のためにもっとたくさん買ってほしい』と言われました。日本の方が安いから」
また、“予算は決めていない”と話していました。
台湾からの観光客
「予算はありません! クレジットカードを持ってるし、いくらでも」
あみあみ秋葉原ラジオ会館店 広報PR室統括・岩永梓さん
「(入国規制が)緩和されて以降、免税を利用される海外のお客様の売り上げに関しては、かなり増えてきています」
この店では、水際対策の緩和以降、免税を利用した売り上げは20倍に急増しているということです。
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外国人観光客の姿は、調理器具や食器などが何でもそろう台東区の「かっぱ橋」でも見られます。感染拡大前には売り上げの8割を外国人が占めていたという包丁専門店を訪ねました。
アメリカからの観光客
「『包丁の切れ味がとてもいい』と聞いて来たのです」
包丁を見つめるノルウェーからのご一行は、様々な商品を吟味した結果、包丁を4本、8万3200円分を購入しました。いい買い物に満足げでした。
ノルウェー人
「ノルウェーにいる知人へ贈り物として買いました」
店は外国語に対応した従業員を増やすなど、対応に追われているということです。
かまた刃研社 鎌田晴一代表取締役
「(外国人が)急激に増えているので、ちょっとビックリしています」
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外国人の姿は東京のみならず、新潟・小千谷市にある養鯉場でも見られました。
アメリカ、スイス、ベトナムに、シンガポールからと、世界各地から外国人が一堂に会していました。“泳ぐ宝石”の異名を持つ「ニシキゴイ」を、はるばるコイの本場に買い付けに来たバイヤーたちです。
アメリカ人バイヤー
「アメリカにいるお客さんに、日本の高品質なニシキゴイを販売しています」
「ウィー・ラブ・コイ! コイスゴイ!」
海外でも人気のニシキゴイをアメリカで販売するため、感染拡大前は年に数回、来日していたといいますが、ここ2年は“おあずけ”になっていたといいます。今では円安の追い風もあり、ものによっては1匹100万円以上するコイも、外国人にとっては“バーゲンセール状態”です。
大日養鯉場 間野茂常務
「お客さんはみんな『いい』って言ってますね、円安は。いきなりドドドドって入ってきて、懐かしい感じがして、一気に忙しくなりました」
中には、1匹50万円するニシキゴイを3匹購入したベトナム人もいました。しかし、円安の恩恵ばかりではありません。
大日養鯉場 間野茂常務
「輸送コストだとか、かなり上がっていますし…」
コイの輸送費は、感染拡大前と比べ高騰しているということです。
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止まらない円安で、“爆買い”に復活の兆しが見られます。外国人観光客の姿は今後、ますます増えていきそうです。
(2022年10月26日放送「news every.」より)
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