「任命責任を重く受け止めている」岸田総理 “異例”の本会議で謝罪 山際氏後任に後藤前厚労相｜TBS NEWS DIG
旧統一教会との関係が次々と発覚し、“事実上の更迭”となった山際前経済再生担当大臣の辞任。岸田総理はきょう、国会で謝罪を迫られました。
岸田総理
「国会開会中に大臣が辞任する事態となり、深くお詫びを申し上げます。私自身、任命責任を重く受け止めております」
野党側からの要請を受け、国会で自ら経緯を説明し謝罪するのは極めて異例です。今後の政権運営はどうなるのでしょうか。
岸田総理
「私自身、任命責任を重く受け止めております。政策に遅滞が生じないよう、政府一丸となって国政の運営にしっかりと取り組むことで職責を果たしてまいります」
きょうの国会で、野党からの追及に対し、こう答弁した岸田総理。突然の“辞任劇”となった山際氏ですが、岸田総理は交代のタイミングを以前から考えていたといいます。
立憲民主党 小西洋之 参院議員
「ネパールの会合では山際大臣がスピーチしている写真もある。そのスピーチした記憶もないんですか」
山際大志郎 前経済再生担当大臣
「ございません」
開き直りともいえる答弁を繰り返した山際氏。“擁護できない”との見方が一気に強まったといいます。
官邸幹部
『山際氏の答弁の不誠実さでは政権がもたない』
政府関係者
『来月、補正予算案の審議を控え、旧統一教会の問題で審議が滞ることを総理は避けたかった』
しかし、ある閣僚経験者は「辞めさせる判断があまりに遅すぎた」と話します。
立憲民主党 安住淳 国対委員長
「どうせ辞めるんだったら国会が始まる前にきちっと辞めるべきであって、ここまでいたずらに辞任を伸ばしたのは本人もさることながら、任命責任者である岸田総理の責任は極めて重い」
岸田総理はきょう、後藤前厚労大臣を後任にあてることを表明。政権幹部は起用の理由を「後藤さんが旧統一教会と全く関係がなかったことが最も大きい」と明かします。
経済再生担当大臣に内定 後藤茂之 前厚生労働大臣
「想定していなかったです。経済対策、あるいは社会経済構造に対する改革を前向きにどんどん進めていきたい」
ただ、政府・与党内には「山際氏が辞めても政権の支持率が好転するわけではない」との見方が広がり、“辞任ドミノ”を警戒する声もあります。
攻勢を強める野党に対し、岸田総理の厳しい舵取りが続いています。
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