【中国】習近平主席“異例の3期目”に 前国家主席は共産党大会を“途中退場”

【中国】習近平主席“異例の3期目”に 前国家主席は共産党大会を“途中退場”

【中国】習近平主席“異例の3期目”に 前国家主席は共産党大会を“途中退場”

中国の新たな最高指導部が決定し、習近平国家主席が異例の3期目に入りました。一方、共産党大会の最中に、胡錦濤前国家主席が立たされ、退場を促されるような場面もありました。

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24日、中国の北京。日本そっくりの雰囲気を味わえると評判の焼き肉屋は若者の姿がありました。

北京市民
「日本に行きたいけど、コロナのせいで行けない。制限がいつまで続くか、わかりません」

中国では、今も厳しい水際対策が続きます。

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こうした「ゼロコロナ」政策を推し進めてきた習近平政権。23日に異例の3期目がスタートしました。

習氏がナンバー2に取り立てたのが、上海市トップの李強氏です。「ゼロコロナ」に忠実な李強氏のもと、上海は2か月以上にわたるロックダウンに追い込まれました。

24日、上海市民は…

上海市民
「(李強氏が)こんなに偉くなるとは思わなかった。(ロックダウンの対応など)彼の印象はよくなかった」

さらに新体制発足直後の23日夜、極めて異例な事態が起きました。

街には、「要る、要らない」と書かれた横断幕を掲げた女性たちが練り歩いていました。これは、10月に北京で「PCR検査要らない」などと政権を批判した横断幕が掲げられたことに賛同したものとみられます。

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一方、ゼロコロナで痛んだ経済に危機感を示していた李克強首相は退任になりました。

すると、世界が注目する共産党大会の最中で異例の事態が…

記者
「いま、胡錦濤氏が脇を支えられて、席を立ちますね」

無理やり立たされたように見えるのは、李克強首相の後ろ盾だった胡錦濤前国家主席です。習主席に何か声を掛け、その後、李克強氏の肩をたたき、会場から去って行きました。習主席の強引なやり方に不満を訴え、退場させられたとの臆測も広がりました。ただ、国営メディアは「体調不良」とコメント、こうした臆測を打ち消す狙いです。

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こうした中、中国政府は24日午前、今年7~9月のGDP伸び率が3.9%にとどまったと発表。経済低迷を裏付ける指標で、元々、党大会中に発表される予定でしたが延期されていました。新体制が発足するまで悪い数字は見せないという”忖度”があったのでしょうか。

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一方、習主席の続投で最も緊張を強いられるのが台湾です。

台湾市民
「(習近平氏は)自分の任期内に台湾を統一させようとしているので警戒するべき」

台湾市民
「両岸関係はもっと厳しくなる」

そして、台湾が警戒を強めているのが中国発のフェイクニュースです。台湾対岸に集結した中国軍としてネット上に出回った写真は、実は5年前に北朝鮮が行った軍事演習の写真でした。

台湾の人々への心理的圧力を狙ったようなフェイクニュースが増えていることに…

台湾ファクトチェックセンター 陳慧敏編集長
「彼ら(中国側)の目的は台湾社会を対立、分断させ、理性的な討論をできなくさせることです」

1強支配を完成させた習近平新体制の下で、中国はどこへ向かうのでしょうか。
(2022年10月24日放送「news every.」より)

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