【異例】“ゼロコロナ“で経済低迷の習主席に“忖度”か 中国

【異例】“ゼロコロナ“で経済低迷の習主席に“忖度”か 中国

【異例】“ゼロコロナ“で経済低迷の習主席に“忖度”か 中国

中国政府は18日に予定していた経済指標の発表を延期しました。理由は明らかにしていませんが、極めて異例です。習近平国家主席がこだわる“ゼロコロナ政策”などの影響で経済が低迷する中、「忖度(そんたく)があったのでは」との見方も出ています。

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中国・上海の商店街で見つけたのは、青いパネルのようなものを設置する人々です。実はこの場所は…

記者
「感染者が出たということで、高い壁が設置されて、封鎖されてしまいました」

青い壁が、感染者が確認された団地を含む地域一帯を囲んでいました。

17日の上海市の新規感染者は15人でしたが、感染者だけでなく、濃厚接触者が立ち寄った店さえも営業停止になりました。今も厳しい“ゼロコロナ政策”が続いています。

上海市民
「引き続き我慢するのではなく、できるだけ早く終わってほしい」

上海市民
「このままでは、経済がダメになる」

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こうした中、中国政府は18日に予定されていたGDP(国内総生産)の発表を急きょ延期しました。“ゼロコロナ”などで経済が落ち込む中での異例の延期に、SNS上では「党大会を邪魔しないため?」という投稿もありました。新体制発足を5日後に控えた習主席への忖度があったのでしょうか。

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こうした中、北京では13日、「PCR検査は要らない。飯を食わせろ。隔離は要らない。自由が欲しい」と、“ゼロコロナ”や習主席を猛烈に批判する横断幕が掲げられました。

18日、その現場に行ってみました。

記者
「橋の周辺には、いまだにたくさんの警察車両が見られます。相当、神経質になっているようですね」

中国メディアはいまだに一切報じていませんが、広東省の橋とされる写真にも、江蘇省の大学掲示版とされる写真にも、「PCR検査は要らない。飯を食わせろ。隔離は要らない。自由が欲しい」と同様の文言がありました。

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“ゼロコロナ”への人々の怒りをさらに買っているのは、当局がコロナ対策を別の目的に使うケースです。著名な人権活動家の王全璋さんは、コロナを理由に、友人と共に乗っていた車を止められたといいます。

人権派元弁護士 王全璋さん
「コロナ対策のために、身分を記入しろと言われました」

王さんが撮影した映像では…

王さん
「(私の友人の身分証を)記入する根拠は?」


「コロナ対策のためだ」

王さん
「あなたの職業を教えてくれ」


「防疫関係者だ」

王さん
「証明書は? お前のか?」


「そうだ」

王さん
「2人で1枚使ってるのか?」

王さんは、男たちは防疫関係者を装った警察だったといいます。

人権派元弁護士 王全璋さん
「コロナを理由に、国民の自由を制限している」

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習主席は党大会の演説で、ゼロコロナ対策の成功を誇示しました。人々の我慢は、どこまで続くでしょうか。
(2022年10月18日放送「news every.」より)

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