【独自】受験生刺傷事件 逮捕の高２生徒 犯行直後「ごめんなさい」、地元知人ら「信じられない」
東京大学の前で受験生らが包丁で次々と刺された事件。逮捕された男子高校生が犯行直後、「ごめんなさい」などと口にして現場に座り込んでいたことがわかりました。
１５日、東京文京区の東京大学の前で、大学入学共通テストの受験生ら３人が包丁で刺され、重軽傷を負った事件。殺人未遂の疑いで逮捕されていた高校２年の男子生徒（１７）は１７日、送検されました。
事件を目撃した東大生
「（男子生徒は）無気力状態で、完全にへたっていた」
こう証言するのは、犯行直後から逮捕までの一部始終を目撃していた現役の東大生。
事件を目撃した東大生
「高校に『ごめんなさい』 みたいな声は覚えています。自己否定するような言葉が多かった」
男子生徒は体育座りで壁にもたれかかり、憔悴しきっていたといいます。
事件を目撃した東大生
「何があってここまで追いこまれてしまったんだろうと」
名古屋市内の私立高校に通っていた男子生徒。中学時代の同級生は、その人となりについて・・・
中学校の同級生
「温厚で誰にでも優しくて。まだ信じたくない。そんなことするような人じゃなかった」
男子生徒は吹奏楽部に所属していました。
中学校の同級生
「大会とか何かの区切りのときに手紙を１人１人に書いてくれて」
そして、勉強の成績は常にトップクラスだったといいます。
中学校の同級生
「勉強はすごくできていました。休み時間に勉強していた」
しかし、その後進学した高校によりますと、去年９月の三者面談の際、「成績が下がり、進路に悩んでいる」と打ち明けていました。なぜ、凶行に及んだのでしょうか。警視庁の取り調べに対し、男子生徒は、こう供述しているといいます。
男子生徒
「東大を目指していた。医者になれないなら人を殺して、罪悪感を背負って切腹しようと思った」
男子生徒が通う高校の教頭は取材に対し・・・
高校の教頭
「勉強だけが全てじゃないと伝えてきたが、コロナ禍で行事が中止になり、勉強しか見えなくなり、自分を追い詰めてしまったと思う。残念で悔しい」
警視庁は、動機や犯行のきっかけについて慎重に調べています。（2022年01月17日17:27）
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