「歪んだ自己顕示欲によるものでは」事件後にSNS投稿か？犯罪心理学者に聞く容疑者の意図　札幌女子大学生 死体遺棄事件｜TBS NEWS DIG

「歪んだ自己顕示欲によるものでは」事件後にSNS投稿か？犯罪心理学者に聞く容疑者の意図　札幌女子大学生 死体遺棄事件｜TBS NEWS DIG

札幌市で起きた女子大学生の遺体遺棄事件。容疑者の男は女子大学生と事件前にも会ったことがあると供述しており、また事件の前後には容疑者のものとみられるSNSアカウントで、被害者の女性に関する投稿をしたと見られています。逮捕された男と女子大学生の接点は何だったのか？整理するとともに、容疑者の男の動機などについて詳しく見ていきます。

■「事件前にも会った」女子大学生と容疑者の男　接点は?

上村彩子キャスター:
今回の事件について改めて見ていきます。

10月8日、北海道小樽市の大学生・瀬川結菜（せがわ・ゆいな）（22）さんが小野容疑者の札幌市にあるアパートで遺体で発見されました。司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死とされています。そして逮捕されたのが、札幌市の無職・小野勇（おの・いさむ）容疑者（53）で、瀬川さんとは30歳以上の年の差があります。10日、死体遺棄容疑で逮捕され、「室内で首を絞めて殺した」と供述しています。

小野容疑者はどのような人物なのでしょうか?知人に対し「自分は元自衛官だ」ということを話し、体に入ったタトゥーであったり、ナイフなど武器を自慢することがあったそうなんです。さらには車の騒音を巡り、近隣住民とトラブルになったこともあったそうです。

では小野容疑者と瀬川さんとの接点は一体何だったのでしょうか?

小野容疑者は瀬川さんと「事件の前にも会ったことがある」と供述していて、さらには「SNSで知り合った」ということも言っているんです。このSNSについてですが、小野容疑者のものとみられるSNSのアカウントが見つかっています。

時系列で投稿内容など見ていきましょう。まず10月3日の昼ごろ、瀬川さんが自宅を出たとされています。同じ日の午後8時頃です。アカウントの投稿を見てみますと、「来客中につき振る舞い肉」と、肉を焼く動画を投稿しているということで、“誰かと一緒にいたこと”を示唆するような投稿がされているんですね。

そして4日ごろに瀬川さんが死亡したとみられています。

5日の午後8時ごろ、「久しぶりの運転、楽しかった。運転褒められて嬉しかったな」と、ここでもまた誰かと一緒にいるような投稿をしているんです。

この先、少し内容が変わってきました。6日午前3時から5時頃に3つの投稿がされていたんですが、「自分が壊れていてサイコパスなのを再認識した」「普段通りに生活してる、やっぱ壊れてるなぁ」、そして「ちゃんと供養する」と誰かが亡くなったことを示唆するような投稿がされています。

そして7日の投稿です。午後9時過ぎ、「人の道ってどこだったっけ?また踏み外してしまったな」

そして遺体が発見される前の午前2時過ぎの投稿も見てみますと、「Twitterで知り合った人が本人の希望通りに亡くなった・・・/複雑な気持ち/これで良かったのかわからない」、このような投稿がされています。

■「歪んだ自己顕示欲か」なぜ事件後にSNS投稿

この投稿の内容が事実かどうかはまだわかっていませんが、東京未来大学教授で犯罪心理学者の出口保行さんに、一連の投稿が小野容疑者のものだったら?ということでお聞きしました。

犯罪心理学者・出口保行氏
「世間から注目を集めたいという歪んだ自己顕示欲によるものでは」「”被害者の希望を叶えた”ということを強くアピールして、自分の罪を軽くしたいと思った可能性も」と述べています。

上村キャスター:
そして新しく入ってきた情報によりますと、小野容疑者と数年前にSNSで知り合った女性にお話を聞くことができました。

小野容疑者と数年前にSNSで知り合った女性「精神的に病んでいたときに、悩みを聞いてもらっていた。悪い印象はなかったが、お酒を飲むと過去に人を殺したことがあると言っていて、今思えばそういう人だったのかな」

井上貴博キャスター:
それぞれの情報を冷静に見なければいけないと思いますが、この容疑者のものとみられるツイッターを見ていると、やはり自分を正当化して嘱託殺人をしたんだということを匂わせるような一方的な主張だなというのは感じます。

食べチョク代表秋元里奈さん:
これまでに人を殺したことがあるといった発言をしていることも考えると、全てが全て本当のことなのかはわからないなと思いました。虚言癖があるかもしれない、という可能性も考えると被害者の女性の方が望んでたかどうかといういうこともわからないので、あまりSNSでの投稿を前提に話さない方がいいとは思いました。

どちらにしても、これだけ歳が離れていて、例えば精神的に病んでいる状態だったとしても、そこに付け込むような犯行をしてるということは、すごく憤りを感じます。

井上キャスター:
死亡推定時刻が4日だとすると、その後、辻褄を合わせるように投稿が並んでるということを見ると、やはり容疑者の投稿だとしても、額面通り受け取ることは全くできないなと感じます。

■「時間をかけての捜査になるか」元刑事に聞く　今後の捜査のポイント

上村キャスター:
まだ裏付けの精査など行われている段階ではありますが、SNSに…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221012-6045605）

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