再び空襲警報が…2日連続ウクライナへの“報復”攻撃 ザポリージャ原発副所長がロシア側に拉致も|TBS NEWS DIG
10日、ロシアの“報復”により全土でミサイル攻撃を受けたウクライナ。23人が死亡しましたが、攻撃は、翌11日も続いていて、空襲警報が一時、全土で発令されるなど緊張状態が続いています。また、ウクライナの原子力企業はザポリージャ原発の副所長がロシア側に拉致されたと発表しました。
ミサイル攻撃から一夜明けた、首都キーウ。
11日、女性がスマホで自撮りをしていたところ…聞こえてきたのは空襲警報。
外で自撮りをする女性
「空襲警報はどれくらいで終わるかな」
空襲警報を受け、地下鉄の駅構内では多くの市民が避難していました。
避難した人
「中心部にこんなことが起きるなんて思ってもいなかったです。インフラ施設が狙われたのは驚きました。これはテロです」
ロシア側は11日も攻撃を行ったと発表しました。
ロシア国防相報道官
「本日、ロシア軍は高精密な武器を使用しウクライナの軍事管理局とエネルギー施設を攻撃しました」
南部ザポリージャでは、ロシアのミサイル攻撃で1人が死亡しました。集合住宅の窓は割れ、がれきが散乱しています。
ザポリージャの住民
「家が崩れ始めたので怖くて玄関のほうに走りました。子供たちが泣いているし、孫も泣いています」
ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは、ザポリージャ原発の副所長がロシア側に拉致された発表しました。
10日、中部ドニプロや首都キーウなど複数の都市で相次いだ攻撃。
戻り始めていた日常は、一変しました。
街なかでネット配信をしていた女性は…
「ミサイルが飛んでいるところを見て手が今震えています。また爆発音も聞こえました」
配信中に、女性のすぐ近くにミサイルが着弾しました。
ウクライナ大統領府によると、全土で23人が死亡、100人以上が負傷したと発表。攻撃は10日だけで、全土16都市に及び、84発のミサイルが発射されたということです。
ロシアのプーチン大統領は、クリミア橋で起きた爆発を「ウクライナ側のテロ行為」だと改めて主張。攻撃が“報復”だったことを明らかにしています。
ロシア・プーチン大統領
「キエフ政権はテロ組織と同列だ。こうした犯罪を放置するわけにはいかない」
ゼレンスキー大統領も徹底抗戦の構えです。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「ロシア軍はあえて朝のラッシュアワーに攻撃を行った。テロリストがよくやる手だ。彼らはできるだけ大きな恐怖を生み出し多くの人を傷つけたかったのだ」
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