【全国旅行支援】予約殺到 “販売停止”続出…“復活”の可能性 「予算使い切り」も(2022年10月12日)
最大で1万1000円分がお得になる「全国旅行支援」が、11日から始まりました。大手旅行サイトでは予約が殺到し、販売停止が相次ぎましたが、まだ予約できる可能性はあります。
■「全国旅行支援」開始 観光地から喜びの声
騒然とするコールセンター。都内にある旅行会社です。ひっきりなしに電話が鳴り続いていました。
旅行会社「ゆこゆこ」・千葉杏里さん：「普段、一日分で頂く電話の数を、1時間で同じ数の電話を頂いている状況」
原因は、11日から始まった全国旅行支援です。
公共交通機関を使う旅行商品の場合、1人1泊あたり8000円。さらに、旅行先での買い物や外食で使えるクーポンが3000円分、最大で1万1000円の補助が受けられます。
利用するためには3回のワクチン接種証明か、検査による陰性証明が必要です。
長引くコロナ禍で、大きなダメージを受けてきた観光地からは、喜びの声が上がりました。
土産物店：「長い長いトンネルの中に入っていて、ショボーンとしていたのが、外出て青空見てどんどんと、マスクの下も笑顔でいられそう」
2年前は閑散としていた京都も、にぎわいが戻っていました。
東京からの観光客：「新幹線がすごく安くなって。30％オフくらいで来ました」「かなり安くなってました」「ウィズコロナなので、マスクちゃんとして、皆で楽しめればいいかなと思って（全国旅行支援を）活用した」
■コールセンター「100人待ち」…初日で受付停止も
旅行業界の起爆剤となるのか。問い合わせが殺到していた都内の旅行会社は、コールセンターのスタッフを通常よりも2割増やしましたが、電話は鳴り続け、対応に追われていました。
47都道府県で対応が異なるため、専用のマニュアルで確認します。
旅行会社「ゆこゆこ」・千葉さん：「常時100人とか、お待ち頂いてるお客様はずっといらっしゃる。ありがたい状況なんですけども、かなり忙しい状況ではあります」
この旅行会社では、開始初日に受け付けを停止した県もありました。
旅行会社「ゆこゆこ」・徳田和嘉子社長：「都道府県ごとに給付金の枠が様々ありますので。すでに売り切れてしまったところもありますし。もしかしたら、追加の給付金があるかもしれないところもあるので。都度、状況が変わっているという状況」
■「販売停止」後…“復活”可能性あり
大手旅行サイトでも「全国旅行支援」を適用した商品の受け付けを開始しましたが、夕方には次々と販売停止になりました。
今回の制度では、国が都道府県に配分した予算から、都道府県ごとに旅行サイトや旅行代理店、ホテルなどへ予算を配分します。
そのため、一部のサイトで販売停止となっていても、他のサイトや代理店で予算が残っている可能性があるほか、取材した旅行会社によると、販売枠が復活する可能性もあるといいます。
■「予算足りない」旅行会社が悲鳴
しかし、そもそも11日に受け付けを開始できなかった旅行会社もありました。
旅行会社「トミースカイサービス」：「全国割、テレビでやってる割引に関しては、まだ対応しておりません」
客：「ああ、そうなの？」
トミースカイサービス：「全国割の整理整頓をしている段階なんで、受けきれる状況ではないんで」
客：「（開始は）いつごろから？」
トミースカイサービス：「1週間から10日の予定です」
会社の規模が小さいため、確認作業が追い付かないと判断し、すでに予約した人の変更は受け付けるものの、新規受け付けはスタートしませんでした。
それでも、全国旅行支援を利用したい客が店に訪れていました。
全国旅行支援を利用できなかった客：「コロナもいち段落してるし、しばらく旅行もやってないので」「（Q.今度また来て、旅行割を使おうと？）そう。できるもんなら。そりゃそうですよ。安く行ければ、それに越したことないから」
旅行会社「トミースカイサービス」では、すでに予約している人に適用するだけで、割り当てられた予算を使い切ってしまう可能性もあると話します。
トミースカイサービス・本宮勝則社長：「ご希望は多いんだけれども、すでに（予約）受けているお客さんだけで、予算足りないような状態。果たしてこの制度自体が、税金を使ってやってるわけですから。公平性を考えた時に、本当に良い制度なのか、非常に疑問を持ってますね」
（「グッド！モーニング」2022年10月12日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
