台風18号接近 爪痕残る所も… 今月7個目なぜ？ 原因は「風がぶつかり合い回転」(2022年9月29日)
日本の南の海上で発生した台風18号は、29日夜にも沖縄の大東島地方に最も接近します。今月に入って、7個目となる台風。最新の進路はどうなるのでしょうか。
雨と風が吹き付け、海には白波が立ち始めた沖縄県北大東島。すでに台風の影響が出ていました。
ネイチャーガイド：「欠航しているので飛行機が。驚きました」
28日に発生した台風18号。夕方になり大東島地方に最も接近しています。すでに飛行機や船が欠航するなどの影響が出て、宿は旅行客の対応に追われていました。
ハマユウ荘・沖山靖代表：「13人の客が帰る予定だったが、飛行機が欠航になり延泊になった。本日の飛行機で8人が来島予定だったが、キャンセルになって、その手続きでフロントが混んでいる」
南大東島でネイチャーガイドを務める男性は、肩を落とします。
ネイチャーガイド：「ここのところコロナ後で少し客が増えてきたところだけど、立て続けに台風が来てキャンセルが多くて困っている」
28日に発生した台風18号。暴風域を伴いながら、本州の南の海上を進む予想です。本州付近は、台風の北上とともに波が高くなり注意が必要です。
いまだ前回の台風の復旧に追われる地域もあります。
まだ、爪痕が生々しく残される静岡県清水区の山間にある両河内地区。“新たな”台風の対応にも追われています。
中山治己自治会長：「大きな災害を生まないために、今何をしなければいけないか、次の大水までにどれだけの準備ができるかという選択と、行政との交渉だと思います」
夕方4時の段階で、いまだおよそ3万軒が断水中です。
28日はおよそ3万軒で飲料水の供給が可能となり、ラーメン店もようやく再開です。
らーめんまん・鷲坂知也店主：「やっと始まったと喜んでもらえたら」
何かと台風に悩まされた9月。今月7個目の台風で、9月としては2016年と並ぶ多さになります。
8日に発生した12号。石垣島に強い風と雨が吹き付けました。
14号では、3週連続の台風で、南大東島ではスーパーの棚は空に。過去最強クラスの勢力で列島に上陸。シルバーウィークを直撃し、3人が亡くなっています。
断水の原因ともなった台風15号。静岡などに線状降水帯が発生しました。
今月7個目となる台風。なぜ、今年はこれほど台風が多いのでしょうか。
藤枝知行気象予報士：「9月に入って日本の南の海上では、太平洋高気圧の縁を回る東風とモンスーンの西風がぶつかり合うことで、大きな反時計の回転ができています。この中では台風が発生・発達しやすくなっているんです。例年よりもこの9月は、反時計回りの大きな渦が持続している傾向があります」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
