経済が繋いできた日中関係 「卒日本」「脱中国」経済力は逆転…GDPは3分の1 広がりつつある日中の距離【日中50】｜TBS NEWS DIG
日本と中国の国交正常化からきょうで50年。経済界などが主催する記念行事がおこなわれました。経済が繋いできた日中関係も曲がり角にきています。
経団連 十倉雅和 会長
「日中関係は、日本にとって最も重要な二国関係の一つであります」
日中国交正常化50周年の記念行事。経済人など850人が集まりましたが、岸田総理は出席せず、日中トップのメッセージが代読されるにとどまりました。
1972年、田中角栄総理と中国の周恩来首相が日中共同声明に調印し、国交を正常化させた日本と中国。両国を繋いできたのは経済でした。
1978年、当時副首相だった鄧小平氏が来日。新日鉄や松下電器などの工場を視察し、技術協力を求めました。「改革開放」を掲げた中国に日本企業も製鉄所などの建設などで支援し、中国のGDPは10年間で2倍近くに伸びました。
2010年には中国はGDPで日本を抜き、世界2位の経済大国に…。IT分野や電気自動車などで日本は遅れをとり、いまやGDPは中国の3分の1となっています。
また、経済安全保障の観点で脱中国化が日本企業のキーワードとなるなど、日中の距離が広がりつつあります。
経団連 十倉雅和 会長
「世界は中国なしではやっていけないし、中国も世界なしではやっていけない。日本も同じ」
経団連は日中トップの交流を強く求めましたが、再び熱を取り戻す道筋は見えていません。
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