【男子校で”生理の授業”】生理への不安や困りごとに寄り添う大切さを学ぶ 防災の日
防災の日の1日、都内の男子校で生理の授業がありました。東日本大震災では避難所で不足し、「男性の前では言いにくい」という声が上がった生理用品。生徒たちは、災害時に何をすれば助けになるか考え、生理への不安や困りごとに寄り添う大切さを学びました。
■普段使わない生理用品…驚きの声
「防災の日」の1日、東京・豊島区の本郷中学校・高等学校。高校1年の生徒が、普段使うことのない生理用品に触れる授業がありました。
生理用ナプキンに水を垂らすと「お~」という声が上がり、「(物によって)大きさが違うんだって知らなかった」と感想を話す生徒もいました。
タンポンをコップの中の液体に漬けると、生徒たちは「開いた」「お~」「急にこんなに膨らんだの?」と驚いた様子でした。
吸水ショーツブランド「株式会社Be-A Japan」の髙橋くみCEOは授業で「被災時に、家族が生理になっちゃったら、どうしてあげたらいいと思うか(考えてみてほしい)」と呼びかけました。
■東日本大震災では「生理用品」不足
2011年の東日本大震災で被災した宮城・石巻市の映像を見ると、生理用品が配布されていました。各地の避難所で不足し、「ニーズがあっても男性がいる前では言い出しにくい」という声が多く上がりました。
■災害時の配慮どうすれば…意見交換
授業では、生理への不安や困りごとを男性も理解し、どんなことをすれば災害の時に助けになるか、グループごとに考えました。
あるグループでは「かまってほしい人も、かまってほしくない人もいる」「家族だからけっこう距離近いけどね」「ナプキン替えるのを手伝うとかは、ちょっとやりすぎな気もする。『手前の配慮』が大切なんじゃないかな。寝かせておいてあげるとか」と意見交換。
別グループでは「生理用品はたぶん持ってきてない人もいる。あからさまに置いていたらなかなか取りにくいから、生理に必要なものを全部まとめたポーチみたいなものを…」と1人が言うと、「あ~なるほどな」「支給としてね」と同調する声が出ました。
生徒たちは、どうすれば思いやりが伝わるのか真剣に考えました。1人の生徒は「寄り添う人が何も知らないと対処ができないじゃないですか。だから絶対に、男性側も生理を知るべきだと思いました」と感想を話しました。
(2022年9月1日放送「news zero」より)
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