千葉県の感染者約3万3千人が東京都に計上…厚労省は新型コロナ「全数把握」見直しへ｜TBS NEWS DIG
新型コロナの感染者を医療機関が保健所に届け把握する「全数把握」について、厚生労働省が見直しに向けた検討を始めました。
現在行われている加藤厚労大臣と専門家らの意見交換。ここでは、新型コロナの感染者の「全数把握」の見直しについても、議論が行わているとみられます。
現在、新型コロナの感染者は、医療機関が診察した患者を管轄の保健所に報告することで、原則そのすべての数を把握しています。しかし、その数字の正確性にも疑問が―。
16日、千葉県の感染者およそ3万3千人が、東京都の感染者として発表されていたことが明らかになったのです。
千葉県が今年2月に設置した新型コロナの自主陽性だった人を医師がオンラインで診断する「陽性者登録センター」。この運営が東京都の業者に委託されていたため、都内の医師が診断し発生届を都の保健所に提出。結果として、8月14日までの新規感染者、あわせて3万2379人が東京都の感染者として計上されていたのです。
全数把握をめぐっては、かねてからデータの入力に膨大な時間をとられ、医療現場を圧迫しているとの声があります。
自治体トップからも・・・。
神奈川県 黒岩祐治知事（16日）
「まずは全数把握といった問題、これも、もういつまでもやっている状況ではない」
一方、埼玉県の幹部は、「感染者個々を把握することは大前提で、全数把握が無ければ、死者が何で死んだかを特定することができない」と話していて、見直しに慎重な考えです。
厚労省は「全数把握」の見直しに向けた検討を始めていて、政府関係者によれば「できるだけ早い見直しを検討している」ということです。
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