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【噴出続く“水柱”】見物人も殺到 ごう音と水しぶきで近隣住民は… 北海道・長万部町
北海道長万部町で水柱が噴出し、話題となっています。水は16日現在も噴き出し続けており、その正体について謎は深まるばかりです。また、近隣住民に深刻な問題も起きていました。
◇
記者
「30mほどの高さまで、水が吹き出ています」
水の勢いはとどまることを知らず、16日も轟音をたてながら天高く噴き出し続けていました。北海道長万部町の森の中に突如として現れた水柱です。その光景を一目見ようと、水柱の前には見物人の姿がありました。
函館からの見物人
「国道からも水煙が上がっているのが見えたし」
「すごいですね、迫力が。振動が伝わってくる感じで」
水柱がその姿を現したのは8日です。翌日も水は周りの木々を押しのけながら、勢いよく噴き出していました。その後、10日に町役場の職員が、水柱から離れた場所から確認すると――
長万部町 役場職員
「きのうより、ちょっと高いですかね。きのうより幅もある」
約1キロ離れた場所からでもわかる存在感で、衰えるどころか、勢いを増して噴き出していたのです。
◇
1週間以上がたっても収まることのない“謎の水柱”。その正体は、いったい何なのでしょうか。水柱が噴き出した神社で話を聞きました。
飯生神社 小野雄二宮司
「硫黄のにおいが少ししました。なので、温泉かと思いました。(色は)ねずみ色、濁ったねずみ色でございました」
“特徴的なにおい”から、最初は温泉ではないかと思ったといいます。ただ、水温は23℃ほどで、その後、水柱に変化もありました。
飯生神社 小野雄二宮司
「2、3日後ぐらいに、においもしなくなりました。噴き上がった水も無色透明」
ただの水なのか、謎は深まるばかりです。役場では水質検査の準備を進めているということです。
◇
“謎の水柱”を見るため、神社には人が殺到しています。
飯生神社 小野雄二宮司
「日曜日で1500人くらいお見えになられた」
ただ、近づくのは危険なため、役場は水柱の周りにバリケードを設置しました。さらに、この場所では60年ほど前に天然ガスの掘削工事が行われていたことがあり、専門家からの指摘もあることから「火気厳禁」も呼びかけています。
◇
注目され、人が押し寄せている水柱。しかし、近くで暮らす住民にとっては深刻な問題も起きています。なんといっても、問題は轟音です。
近隣住民
「ずっと24時間、こういう音の世界だからね。窓は開けては絶対寝られない、もろに入ってくるから、音が」
「ノイローゼ気味ですよ。家内は寝られないし、結構まいっているようです」
昼夜問わずとどろき続ける音で、眠れないというのです。当然、噴き出す水も悩みの種です。水しぶきが風に乗って、住宅の方へ流れていました。
近隣住民
「洗濯物なんかは、外では干せないんじゃないですか」
洗濯物は外に干すことができず、この1週間は部屋干しになっているといいます。さらに、水しぶきには、砂のようなものも混じっているといいます。
近隣住民
「砂みたいのも混じってくるんじゃないですか、車も結構汚れているから」
また、連日訪れる見物人で道が混み合うこともあったということです。
近隣住民
「僕らも、車出すのも出せない状態だったんですよ。今までの静けさに、せめて夜の静けさは昔通りに戻ってほしい」
◇
空へ向かって噴き出し続ける水柱。役場は今後、水の勢いが落ち着くのを待ち、対応を進めるということです。
(2022年8月16日放送「news every.」より)
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