バリケードで焼肉店立てこもり・・・閃光弾で突入(2022年1月9日)
立てこもってからおよそ3時間後、日付が変わってすぐの時間に事態は一気に動きました。8日夜、東京・代々木にある焼き肉店で発生した人質立てこもり事件。逮捕された28歳の男は「人生を終わりにしたかった」などと供述しています。男の狙いは何だったのでしょうか。
監禁容疑で現行犯逮捕されたのは荒木秋冬容疑者です。荒木容疑者は8日午後9時ごろから東京・渋谷区代々木の焼き肉店で男性店長を人質に立てこもりました。
荒木容疑者:「爆弾を起動した。警察に連絡しろ。騒ぐな」
店内の見取り図です。焼き肉店は地下1階にあり、荒木容疑者は店内の入り口に椅子を5個ほど積み重ねバリケードを作っていましたが、立てこもりからおよそ3時間後の午前0時すぎ・・・。
この時、閃光(せんこう)弾を投げ入れて突入し、容疑者を確保したのは・・・。
元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏:「警視庁捜査第1課の特殊班捜査係(SIT)。突入する時に容疑者の目をくらますうえでは閃光弾はよくあること。一瞬にして明るくなるため視界が一瞬見えなくなる。閃光弾を投げたら数秒で確保する訓練をしている」
この時、何が起きていたのでしょうか。
突入直前、容疑者はバリケード越しに警察と話していました。この隙に警察は厨房の中にある裏口に突入してカウンターの角の席に1人で座っていた店長を救助。
そして入り口から突入した警察によって荒木容疑者の身柄が確保されました。店長にけがはありませんでした。
現場からは牛刀と果物ナイフが押収されています。
荒木容疑者は「爆弾を起動した」と店長を脅していましたが、持っていたのは段ボールや携帯電話の充電器などで作った見せかけの爆弾でした。
犯行場所はどこでもよかったという荒木容疑者。荒木容疑者は捕まる前に焼き肉が食べたかったので焼き肉を食べてから立てこもりましたと供述しているということです。
犯行の動機は何だったのでしょうか。
荒木容疑者:「最近あった電車内の事件のようにしたかった」
去年、ハロウィーンの日に起きた事件。走行中の京王線の電車内で男が男性を刃物で刺すなどして17人がけがをしました。
この時、男は「人を殺して死刑になりたかった。2人殺せば死刑になると思った」と供述しています。
荒木容疑者はこの事件を意識したのでしょうか。
荒木容疑者:「どうすれば死ねるか考えた時に大きな事件を起こして死刑になればいいと思った」
荒木容疑者は2週間前に上京してきたといいます。
荒木容疑者:「長崎の実家から東京に来てホームレス生活をしていた。なんとなく東京にきた」
今回、荒木容疑者を知っているホームレスはいませんでしたが、今、ホームレスの中に変化が起こっているといいます。
コロナ禍以降、若い人たちのホームレスが増えているといいます。
荒木容疑者:「ホームレス生活をする中で生きている意味が見いだせず、もう死にたいと思った」
荒木容疑者はなぜ犯行に及んだのでしょうか。警視庁は事件の詳しいいきさつを調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く