【“統一教会”と国会議員】関連団体の月刊誌に大臣室での写真も

【“統一教会”と国会議員】関連団体の月刊誌に大臣室での写真も

【“統一教会”と国会議員】関連団体の月刊誌に大臣室での写真も

霊感商法などが社会問題となっている「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と国会議員との関わりが、27日もまた明らかになっています。安倍派幹部の下村元文部科学大臣もそのひとりで、野党が追及する考えです。

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“統一教会”の関連団体が主催する「ピースロード」というサイクリングイベント。その様子を撮影した動画では、懸命にペダルをこぐ人たちが映っていました。

動画の音声
「コロナ禍の中でも世界平和のために汗を流す青年たちの姿が、各地で注目を集めています」

動画で映されている横断幕には「ピースロード・イン・ジャパン」の文字。日本でも夏になると、全国各地で開催されています。

このイベントを巡り、教団との関与が浮上したのが、平井卓也前デジタル大臣です。2016年、香川県で行われた「ピースロード」の実行委員長として名前が記載されていて、去年は「世界平和」と書かれたたすきをかけ、香川県実行委員長として会合に参加していました。

さらに、地元市議のFacebookに掲載された写真で平井氏の2つ隣に座っているのは、現在の内閣官房副長官を務める磯崎仁彦氏です。2人に浮上した教団との関係。それぞれ、事務所に問い合わせてみると…

平井氏の事務所
「去年、実行委員長を務めた」

磯崎氏の事務所
「ピースロード香川の会合には出席した」

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教団と政治家を結ぶ、いくつもの接点。

野党が追及しているのは、自民党・安倍派の幹部である下村博文議員です。

共産党 宮本徹議員
「この(教団の)名称変更は、新たな被害の拡大につながった可能性があるわけですよね」

下村議員が文部科学大臣を務めていた2015年、教団の名称変更が行われましたが、自身の関与を否定しています。この経緯について、文化庁に情報開示を請求したところ…

共産党 宮本徹議員
「『規則変更理由』という所が真っ黒で出てきたんですけども」

名称変更を認めた理由の欄が、真っ黒に塗りつぶされていました。また、教団が提出した文書に至っては、内容がまるごと黒塗りにされていました。共産党の宮本徹議員は、全てを閲覧できるよう交渉中だといいます。

共産党 宮本徹議員
「被害を広げないために、名称変更は認めないということでやってきたわけですから、政治の圧力でゆがめられていたとしたら、本当に極めて重大な問題だと思います」

一方、教団側は「“世間の批判をかわすため”に名称を変えたかのような批判は、事実無根の的外れな憶測、決めつけにすぎません」「正体隠しではなく、かねてから名称変更を望んでいた」などと反論しています。

また下村議員は、名称が変更された翌年に教団の関連団体から6万円の献金を受けていたことが明らかになっていますが、それ以前にも関わりがありました。実は、関連団体が発行する月刊誌で少なくとも3回、表紙を飾っていたのです。

月刊Viewpoint 2014年2月号より
「世界日報主筆が文部科学省の大臣室で論じ合った」

いずれも、下村氏の大臣室でインタビューを行った写真が掲載されています。そのインタビュー記事では…

下村氏(月刊Viewpoint 2014年2月号より)
「ダボス会議に安倍総理と私が行って」
「日本から世界を変えていく貢献をしたいという精神的なことを発信していきます」

団体のインタビュアー(月刊Viewpoint 2014年2月号より)
「それは素晴らしい」

続々と浮上する政治家と教団との関わり。野党は、さらに調査を進める方針です。
(2022年7月27日放送「news every.」より)

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