【秋葉原無差別殺傷事件】事件から14年 加藤智大死刑囚の死刑執行

【秋葉原無差別殺傷事件】事件から14年 加藤智大死刑囚の死刑執行

【秋葉原無差別殺傷事件】事件から14年 加藤智大死刑囚の死刑執行

2008年、東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、法務省は加藤智大死刑囚の死刑を執行しました。26日、被害にあった男性が取材に応じ「事件の責任を果たしてくれていない」と語りました。

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東京・秋葉原で26日、事件当時を知る人に話を聞きました。

――当時の様子をどのように覚えていますか?

事件当時を知る人
「急に周りが騒がしくなって人が倒れてたりとか、ショックはありましたね。歩行者天国も一時そういった影響で、なくなってしまったりとか」

14年前、休日の歩行者天国で発生した秋葉原無差別殺傷事件。多くの人が行き交う交差点に突如トラックが突っ込み、人々が次々と無差別に刺されました。

7人の命が奪われ、10人が重軽傷を負った凄惨(せいさん)な事件。事件直後、路地裏に逃げ込んだところを確保されたのが、加藤智大死刑囚、当時25歳です。

加藤死刑囚
「世の中が嫌になった。誰でもよかった」

殺人などの罪に問われ、2015年に死刑が確定していました。そして26日、事件から14年、39歳で死刑が執行されました。

古川法相
「本日、加藤智大の死刑を執行しました」

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その26日、被害者の1人である元タクシー運転手の湯浅洋さんに話を聞きました。

事件の被害者 湯浅洋さん
「驚きはしないですよ。いつかこういう日が来るとわかってたから。でも、なんで今日なのか」

「彼本人(加藤死刑囚)も、彼の起こした事件に対してわかってないと思う。(事件の責任を)果たしてくれてないですよね」

加藤死刑囚は、派遣社員として職を転々とする中で、社会への不満や孤独を深めていったといいます。そのような中、心のより所となったのが、インターネットの掲示板でした。事件後、湯浅さんに宛てた手紙では、次のようにつづっていました。

加藤死刑囚の手紙
「温かい家族、恋人、友人。私にはそういったものはありませんので、それらが理不尽に奪われる苦痛を想像することができず歯がゆいのですが、おそらく私の唯一の居場所であったネット掲示板において、その存在を殺されてしまった時に感じたような我を忘れるような怒りがそれに近いのではないかと思います」

裁判では、インターネットの掲示板内で嫌がらせを受けたことなどが動機だと認定されました。そして事件当日、加藤死刑囚は「秋葉原で人を殺します」とインターネットの掲示板に犯行予告を書き込み、凶行に及びました。

被害者の湯浅さんは、死刑については「妥当」だと話した上で、次のように述べました。

事件の被害者 湯浅洋さん
「事件が少なくなったり、なくなったりするようなヒントが(加藤死刑囚から)出るとすれば、生かしといても(世の中にとって)全然大きいことだと思いますよ。二度と秋葉原事件みたいな事件は起こしたくない」
(2022年7月26日放送「news every. 」より)

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