【ウナギ高騰】稚魚「シラスウナギ」も…“密漁”に“裏ルート“横行か

【ウナギ高騰】稚魚「シラスウナギ」も…“密漁”に“裏ルート“横行か

【ウナギ高騰】稚魚「シラスウナギ」も…“密漁”に“裏ルート“横行か

土用の丑(うし)の日となる23日を前に、ウナギの出荷が最盛期を迎えています。しかし今、シラスウナギの漁獲報告量が、推定よりも大幅に少ない問題が起きており、水産庁が密漁や裏ルートの問題を指摘しています。

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21日朝、千葉県成田市にある漁協直営の水産センターには、ウナギ目当てに多くのお客さんが来ていました。

お客さん
「もちろんウナギのかば焼きです。土用の丑の日が来るからって電話したら『もうやっています』って」

お客さん
「夏だからね。ウナギ食べて元気でがんばりたいなと」

23日は土用の丑の日。日本人が愛してやまない“夏のスタミナ食”、ウナギです。

印旛沼漁業協同組合の直売所では、毎年「土用の丑の日」に向けて、目の前の養殖場から直送の国産ウナギを、かば焼きなどにして販売しています。

ただ、ウナギといえば、やっぱり気になるのは、そのお値段です。

お客さん
「(3尾で)1万いくらかな。好物は好物だけど値段が高すぎるよね」

今年の土用の丑の日はどうなっているのでしょうか。

印旛沼漁業協同組合 小川佳男組合長
「シラスウナギ不漁のため、値段も約2割くらい上がっています」

残念ながら、今年もお高めとのことです。さらにウナギの稚魚である「シラスウナギ」の価格を巡っては、例年よりかなり高騰しているとのことです。

小川組合長
「(1キロ当たり)100万円前後の値段が普通じゃないかと思うんですが、今年は300万円とか350万円とべらぼうな値段になりまして、到底、うちでは仕入れることができませんでした」

ウナギは1月から4月ごろにかけてシラスウナギを池に入れ、1年ほどかけ育て、翌年の夏に出荷されることが多いといいます。しかし、印旛沼漁業協同組合ではあまりに高すぎて手が届かず、早くも来年の「土用の丑の日」の心配が出てきているのです。

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さらにそのシラスウナギを巡り、水産庁はある“問題”を指摘しています。

水産庁 内水面漁業振興室 柿沼忠秋室長
「採捕した数量の報告と、我々が養殖業者から報告を求めている シラスウナギの『池入れ量』の数字に差が出ているところで、その差がきちんと報告されていない」

そもそもシラスウナギ漁は、都道府県知事の許可が必要で、漁獲量の報告が求められています。また、養殖場の池に入れるシラスウナギの量、いわゆる「池入れ量」の報告を求めていることから、水産庁はこうしたデータをもとに、シラスウナギの国内漁獲量を算出しています。ところが、自治体に実際に報告されたシラスウナギの量は毎年、それを大幅に下回っているのです。

その背景について、水産庁は“密漁”の問題を指摘します。

柿沼室長
「いわゆる“密漁”と言っていますけど、許可ない人がとって売っていると。そういったものがあることで、数量の報告の差が出ている」

各自治体は“密漁”をしないよう強く警告していますが、取り締まりが追いついていません。また、自治体に報告をせず、他県の業者などに高値で販売する、いわば“裏ルート”の実態もあると分析しているのです。

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千葉県の印旛沼漁業協同組合に事情を聞きました。

印旛沼漁業協同組合 小川佳男組合長
「早く(池に)入れたいということが一番の問題。どこからでもいいから早いものを買おうと。土用の丑に間に合う。高い値段で(ウナギが)売れる」

千葉県の漁協では、正規ルートのシラスウナギだけを扱っているといいます。ただ、あくまで一般論として、需要が高まる「土用の丑の日」に間に合わせたいという気持ちは理解できるとしています。

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水産庁は今後について――

水産庁 内水面漁業振興室 柿沼忠秋室長
「流通適正化法というところで、正規なものがわかるような形で、安心して食べられるウナギを供給する仕組みを考えていきたい」

“裏ルート”の取引を防ぐ法律を適用するなどし、ウナギを安定供給できる仕組み作りを考えたいとしています。(2022年7月21日放送「news every.」より)

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