「こんな気象図見たことない」学者も驚く英国の“暴力的暑さ”「私たちの体は不慣れ」(2022年7月19日)

「こんな気象図見たことない」学者も驚く英国の“暴力的暑さ”「私たちの体は不慣れ」(2022年7月19日)

「こんな気象図見たことない」学者も驚く英国の“暴力的暑さ”「私たちの体は不慣れ」(2022年7月19日)

 記録的な熱波に襲われたヨーロッパ各地で山火事の被害が拡大しています。スペインでは、被害を食い止めようとしてした男性が炎に巻き込まれそうになるなど事態は深刻化しています。

 ロンドン市内の公園。子どもは噴水。大人は、日陰でアイス。

 なかには、日光浴を楽しむ人もいますが。専門家はこう警告します。

 エクセター大学・マッカーサー博士:「体からのサインに私たちは不慣れです。そこが『地中海の国』との違いです。暑い国で長年養われてきたものがここイギリスにはありません」

 18日、イングランド地方では38.1度を記録。日本の最高気温に比べれば、下ですが。イギリスは北海道より、さらに北に位置し、暑さには不慣れです。

 英国気象庁・デイビス首席気象学者:「気象学者として30年間やってきましたが、こんな気象チャートは見たことがありません。あす(19日)起きるだろうとされる暴力的な暑さはまさに驚異です」

 イギリス政府は「非常事態」を宣言。19日は「40度に達する」と予想されるなか、「人」以外にも影響が。

 ロンドンのルートン空港。18日、滑走路には多くの人の姿が。暑さで「表面」に「損傷」が出来たといいます。

 川でも異変が。

 「ロンドンで最も古いつり橋」である、ハマースミスブリッジ。2020年の熱波で一部にひびが入り修理していました。断熱のカバーは冷却システムと接続され、「夜」も冷やし続けるといいます。

 住民:「これだけ暑いと金属が膨張するからです。橋の責任者はこれ以上の膨張を望んでいないようです」

 こちらも橋。ただし、本来「見えないはずの橋」。ウェールズのライノン貯水池は水量が激減し、底がむき出しになりました。

 熱波の様々な影響。最大の被害の1つは山火事です。

 18日、スペインで撮られた映像。炎をバックに走る男性は、よく見るとズボンに火が付いています。

 山火事の拡大を防ぐため、溝を掘っていたところ火が付いたといいます。

 こちらもスペイン。列車の右側に、そして左側にも、炎が迫っています。

 18日、マドリードとフェロールを結ぶ路線での出来事。撮影者によれば走行中に山火事の影響で停止したといいます。
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