【誰が？】暴力団・違法薬物の捜査車両に「AirTag」
自分の持ち物に付けてiPhoneと連携すると、位置情報を地図上に表示し、どこにあるか教えてくれる「AirTag（エアタグ）」。この便利な機能を持った機器が、何者かによって愛知県警の捜査車両に取り付けられていたことが分かりました。元刑事は、捜査員の動きを把握するために犯罪組織が関与したのではないかと指摘します。
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アップルの「AirTag（エアタグ）」は、位置情報が地図上に表示され、持ち物に取り付けておけば紛失した際に捜すことができます。この機能を悪用したとみられる行為がありました。
狙われたのは愛知県警・豊田警察署でした。捜査関係者によると今年5月、駐車場に止めてあった捜査車両1台のマフラー部分に、プラスチック製の箱が取り付けられているのを捜査員が発見しました。この中に「エアタグ」が入っていたということです。取り付けられていた車両は、暴力団や違法薬物の捜査に使われていたものでした。
元大阪府警刑事の中島さんは、捜査員の動きを把握するために“大きな犯罪組織が関与したのではないか”と指摘しました。
元大阪府警刑事 中島正純氏
「違法薬物をやっている犯罪集団が、『自分たちが内偵捜査をされているのではないか』と、例えば（警察が）『きょうガサに向かう、検挙しに行く』という時に、犯罪組織に逐一（警察の）居場所がわかってしまっていたら、当然、容疑者は逃げるし、薬物であればトイレに流して証拠隠滅するでしょう。警察にとっては大打撃ですね」
中島氏は刑事時代、同様のケースを経験したことがあるといい、「昔、大きな宗教団体（オウム真理教）の事件があった時、張り込み捜査をしている時に、機動隊のバスの下に、夜間にいつの間にか発信器が仕掛けられていたんです。警察の動向を先にキャッチするために（発信器を）つけたのではないかなと思います」と当時の状況を話しました。
(2022年7月6日放送「news zero 」より）
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