岸田総理 一連の外遊を終え帰国へ 成果と今後の課題は？｜TBS NEWS DIG
NATO首脳会議への初参加など異例の選挙期間中の外遊から帰国の途についた岸田総理にとってはどんな成果があったのか、同行している政治部官邸キャップ室井記者の報告です。
岸田総理はロシアによるウクライナ侵攻について「ヨーロッパだけの問題ではない」と危機感を示し、中国を念頭に、「力による一方的な現状変更の試みは決して成功しない」と訴えました。
岸田総理
「力による現状変更はいかなる地域においても許されない。そして、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携を強化していくこと、こうしたことで一致をいたしました」
同行筋によると、「中国の軍事力拡大の懸念は急速に広がっていて、各国は岸田総理の発言に耳を傾けている」と話し、一定の存在感を示したといえます。
焦点だった韓国の尹大統領とも初めて短時間、対面で話し、戦後最悪と呼ばれる日韓関係を健全な関係に戻す必要性について認識を共有しました。
また、今回は世界的なエネルギー、食料などの物価高騰についてもG7で大きなテーマとなりました。今やエネルギー供給の問題や物価高騰対策は参院選の最大の争点です。岸田総理は外遊中の会見でも物価高騰対策について触れ、「強い決意で国民の暮らしを守る」などとアピールせざるを得ない状況です。
世界が陥っている物価高騰に日本は実効性のある対策を打てるのか。政権に重くのしかかる課題です。
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