【物価高】動物園・水族館にも“値上げ”の波 エサ代や光熱費が…
毎日のように食品などの値上げが発表されるなど、物価高が大きな問題になっていますが、動物のエサも値上がりしています。動物園などでは代用品などを使いコストを抑える工夫をしていますが、厳しい状態が続いているということです。
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いま、動物園に押し寄せているのが、エサ代の高騰です。
東武動物公園・飼育課長 下康浩さん
「鶏肉、馬肉、魚はアジ、芋、にんじん。少しずつなんですけど値上がりしてるんですね。何百キロも買うのでトータルすると結構な金額になる」
輸送コストの上昇や円安の影響などで、ほぼ全てのエサ代が5~6%上がっているといいます。
東武動物公園・飼育課長 下康浩さん
「動物にエサをあげられないよとか、飢えさせるよとか、そういうのは絶対にないですね」
今後さらに値上がりするというエサもあります。ガチョウなどのエサとなる配合飼料です。
一般的には家畜のエサなどに使われる配合飼料を、JA全農は22日、7月から1トンあたり1万1400円値上げをすると発表しました。この値上げは過去最大の上げ幅だということです。
主な原料となるトウモロコシの国際相場が、ウクライナ侵攻によって高騰したことなどが原因だといいます。
東武動物公園では、エサの一部を寄付された野菜などでまかない、経費を削減。現状は入園料の値上げをしていないということです。
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神奈川県箱根町の水族館も苦しい状況です。
箱根園水族館 島本大樹飼育長
「アジの不漁が続いておりまして、高騰している現状にあります。2割から3割くらい価格が上がってきている」
ペンギンやカワウソのエサとなっているアジが値上がりをしているといいます。そのため、アジの量を減らして、代わりにサバの量を増やしているといいますが、個体によって、好みが分かれるといいます。
女性飼育員
「キングペンギンはサバが好きな子とアジが好きな子で分かれます」
箱根園水族館 島本大樹飼育長
「カワウソは全くサバを食べないんですけど、ペンギンは食べてくれるので、サバをうまく使いながらアジの量のコントロールをしています」
さらに、電気代などの光熱費も値上がりしています。この水族館では、バックヤードの節電をした上で、さらに…
飼育長
「ろ過槽の清掃の頻度をすこし少なくして、もちろん魚の生育に負担がかからないように様子を見ながら、水道代、電気代、ガス代の削減を行っております」
入園料などを上げないよう節約をしていますが、厳しい状況は続いているということです。(2022年6月24日放送「news every.」より)
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