「自分が一番の悪者のように」ドバイから帰国した主犯格の家族 国税職員らの給付金詐取事件｜TBS NEWS DIG
東京国税局の職員らによる持続化給付金の巨額詐欺事件。主犯格とみられる男は逃亡先のドバイから、なぜ突然帰国したのか、直前に警視庁に出されていた上申書の内容からその思惑が見えてきました。
松江大樹容疑者
「小さな積み上がりが今になっていると思うので…」
暗号資産のセミナーで勧誘のノウハウを説明する、自称・不動産業の松江大樹容疑者（31）。
きのう、逃亡先の中東・ドバイから4か月ぶりに日本に帰国し、警視庁の捜査員に詐欺の疑いで逮捕されました。
新型コロナの持続化給付金を巡る詐欺グループの主犯格とみられ、東京国税局の職員塚本晃平容疑者（24）らと共に、おととし8月、持続化給付金100万円を国からだまし取った疑いがもたれています。
共犯者ら17人が摘発された後、帰国した松江容疑者。捜査関係者への取材によれば、事前に家族が警視庁に提出した上申書にはこう書かれていました。
松江容疑者の家族 上申書
「13日に必ず出頭させるので、逮捕しないで欲しい」
上申書の中には、自身が主犯格であることを否定する松江容疑者の主張も書き込まれていたといいます。
松江容疑者 上申書
「自分が一番の悪者のように言われているが、指示役のような大きな役割ではなかった」
一方で、松江容疑者がドバイに逃亡する直前に会った人はー。
ドバイ逃亡直前に松江容疑者に会った人
「トップリーダーと言われるような、本当に堂々とした感じ」
警視庁によりますと松江容疑者らは、大学生らおよそ200人に虚偽の申請をさせ、2億円ほどを不正に受給したとみられています。
松江容疑者の知人
「見た目は本当にさわやかで、それこそ詐欺とは疎遠な感じのような人。若い子たちをターゲットにした、無知な子たちを狙っちゃってるのが悪質なんで」
松江容疑者は「弁護士が来てからお話しします」と認否を留保しているということです。
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