【生後4か月二男死亡】“パチンコ夫婦”14時間放置 10代妻は「特定妊婦」

【生後4か月二男死亡】“パチンコ夫婦”14時間放置 10代妻は「特定妊婦」

【生後4か月二男死亡】“パチンコ夫婦”14時間放置 10代妻は「特定妊婦」

北海道・釧路市で、夫婦で14時間パチンコ店に行くなどして、放置された生後4か月の男の子が亡くなった事件で、警察は阿部光浩容疑者(35)と10代の妻を、保護責任者遺棄の疑いで逮捕・送検しました。10代の妻は育児の支援が必要な「特定妊婦」でした。

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保護責任者遺棄の疑いで、阿部光浩容疑者(35)が逮捕されました。身柄を検察庁に送られる際は、フードで顔は見えませんでした。

そして、同じく10代の妻も、保護責任者遺棄の疑いで逮捕・送検されました。2人は、長男(2)と二男(4か月)を自宅に14時間近く放置し、外出した疑いがもたれています。

その目的が――

阿部光浩容疑者(35)
「パチンコに出かけていた」

半日以上、幼い兄弟を自宅に残したまま、夫婦そろってパチンコに興じていたといいます。

警察によると、2人は今月8日午前8時半ごろから外出し、14時間後の午後10時ごろに帰宅しました。すると、意識不明の状態の二男を発見。二男は、搬送先の病院で死亡が確認されました。

さらに、13日、新たにわかったのが、阿部容疑者と暮らしていた10代の妻は、育児の支援が必要な「特定妊婦」だったということです。「特定妊婦」とは、「出産後の子どもの養育について、特に支援が必要だ」とされた妊婦のことです。

妻は、10代半ばで出産しました。2歳の長男と生後4か月の二男ともに連れ子で、以前住んでいた札幌市では「特定妊婦」の認定を受け、支援の対象でした。

阿部容疑者は釧路市在住で、釧路市によると、10代の妻と2人の子どもが今年3月中旬ごろに引っ越してきて、一緒に住むようになったといいます。釧路市は、「特定妊婦」だった10代の妻について、札幌市から「引き続き支援が必要」との引き継ぎを受けたといいます。3月と4月に2度、家庭訪問を行いましたが、死亡した二男ら兄弟の健康状態に問題はなかったということです。

「特定妊婦」について専門家は――

元児童相談所職員・心理カウンセラー 山脇由貴子氏
「年齢が1つの基準ですよね。『お子さんの成長が順調かどうか』『お母さんが精神的に不安定になっていないかどうか』確認をする」

「(子どもが)明らかに低体重とか、栄養不足の兆候が見られなければ、 『順調ですね』と訪問して終わってしまう。親の生活態度とかまでは、踏み込んだことはできないので、定期的にお母さんと話をして、赤ちゃんの様子を見るしかない」

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かたや、阿部容疑者は不動産業で働いていました。

阿部容疑者の接客受けた人
「非常に言葉遣いも柔らかく、聞いた質問にも、物腰柔らかく丁寧に答えてくれる、優しそうな印象の方でした。清潔感のある方だったので、ギャンブルするようなイメージは正直なかった」

近所に住む人
「子どもを連れて(家に)入っていったのは見たことある。泣いている声も聞こえたことはない」

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生後4か月の二男には、虐待の形跡はなかったとみられています。死因は明らかにされていません。

両親に放置された14時間に、何があったのでしょうか。

円山ため小児科の多米淳院長は、「泣いて吐いてしまって、気道に詰まってしまった可能性はある。あとは『乳幼児突然死症候群』という、健康な子が睡眠中に突然、亡くなってしまう病気の可能性もある」と話しました。

35歳の夫と10代の妻。警察は、保護責任者遺棄致死の疑いも視野に、放置と死亡の因果関係を調べています。
(2022年6月13日放送「news zero」より)

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