【ウクライナ情勢】マリウポリの港にロシア船舶 金属約2700トン積み…ウクライナ側「略奪行為だ」
ウクライナ東部の2つの州への攻勢を強めるロシアは28日、東部の鉄道の拠点とされるドネツク州リマンを掌握したと発表しました。
ロシア軍はルハンシク州全域の掌握に向け、ウクライナ軍が拠点とするセベロドネツクへの攻勢を強めていて、ルハンシク州知事は28日、「市街戦も始まった」と明らかにしました。
こうした中、ロシア国防省は、セベロドネツクから40キロ離れた鉄道の拠点・リマンを掌握したと発表しました。イギリス国防省は、リマン掌握はロシアに有利になるとした上で、「今後、ロシア軍はドネツク州の主要都市であるスラビャンスクに進む可能性が高い」としています。
ゼレンスキー大統領「状況は非常に複雑だ。ロシア軍が戦果を出そうとしているドンバスやハルキウなどは特に複雑だ」
こうした中、28日、ロシアが掌握して以来初めて、南東部・マリウポリの港にロシアの船舶が入りました。タス通信によりますと、船は約2700トンの金属を積んでロシアに向かう予定だということです。
ウクライナ側は、マリウポリが掌握される前、港には216億円相当の金属などが保管されていたと明らかにした上で、ロシア側の行動を「略奪行為だ」と非難しています。
(2022年5月29日放送)
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