田口容疑者と阿武町“駆け引き” 銀行で語った「言葉」とは(2022年5月27日)

田口容疑者と阿武町“駆け引き” 銀行で語った「言葉」とは(2022年5月27日)

田口容疑者と阿武町“駆け引き” 銀行で語った「言葉」とは(2022年5月27日)

 山口県阿武町で4630万円が誤って振り込まれた問題で、自宅を訪れた役場の職員が「これでご飯でも食べて」と田口容疑者にお金を渡そうとしていたことが分かりました。しかし、田口容疑者が受け取りを拒否。両者の間で一体、何があったのでしょうか。

 阿武町職員(先月8日):「相手(田口容疑者)に平謝りをして目的地(銀行)に向かうことになったが、到着時間がぎりぎり、あるいは間に合わない状態であった」

 これは、阿武町の職員が残した文書の一節。裁判用の資料で、騒動の経緯が書かれています。冒頭の様子は誤振り込みに気付き、田口容疑者の自宅を訪ねた時の経緯だといいます。

 阿武町職員(先月8日):「(田口容疑者に)誤って振り込まれたことを説明する。田口容疑者が金額の桁数を見て驚く。本人が銀行に行かないと手続きができないことを説明し、一緒に行ってもらうことをお願いする」

 田口容疑者は、これを了承。しかし・・・。

 田口翔容疑者(先月8日):「風呂にも入っていないため、1時間くらい待ってほしい。待っていてもらうのも何なんで、役場本庁まで行きますが」

 職員が「待つ」と伝えると、田口容疑者は「逃げやしませんよ」と言いつつ家に入ったといいます。

 また、職員はこの時、田口容疑者に「これでご飯でも食べて」といい、お金を渡そうとしました。しかし・・・。

 阿武町職員(先月8日):「(田口容疑者から)『責任者におごってもらいます』と言われる」

 この後、職員2人と田口容疑者は、車で銀行に向かいました。しかし・・・。

 阿武町職員(先月8日):「金融機関の玄関に入った途端『ここで話があります』と言われ『話もなく書面もなく連れてこられたこと』『大金が入ったことで詐欺ではないか怖い』『あなたたちは本物の職員であるかどうか』『反対の立場だったらどう思いますか』など(銀行の)玄関の中で話された」

 田口容疑者は経緯を書面にするよう要求。「知り合いの弁護士と相談して回答したい」と話したといいます。

 阿武町職員(先月8日):「時間が過ぎ、組み戻しの手続きはできなかった」

 田口容疑者はこの日のうちに、金をデビット決済で動かし始めました。

 その後、町が会見を開き問題が徐々に明らかになるなか、およそ2週間後にはこんなやり取りがあったといいます。

 職員:「見てもらえましたか」

 田口翔容疑者:「もうあの、こっちで話すことはないんで。僕が今どうなった、こう言ったとかはもう全部弁護士さんに任せますんで」

 職員:「僕らは手続きをしてほしいと言いに来ているだけなので」

 田口翔容疑者:「あー分かりました。えっと、えー、まだ話が下りてきてないならちょっとだけ言います。僕は当然あのお金動かしています」

 職員:「それ、は?今回のことで?」

 田口容疑者:「なのでもう仕事も辞めましたし」

 職員:「ちなみに、あの、うちが記者会見したのもご存じ?」

 田口容疑者:「ああ、してもらったのはご存じです」

 「返金の呼び掛け」に対しては、こう話していたといいます。

 田口翔容疑者(先月21日のやり取り):「2日前か3日前かどねーかしねいとって、何とかなんとかっていう手続きをしていて『あなたが捕まりますよ』っていうことを聞いて、もう許せなかったですよ。打撃を与えてやろうって思った部分も正直ありましたし」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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