山梨・道志村 右足用“運動靴”発見・・・40人態勢で周辺を捜索【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月29日)

山梨・道志村 右足用“運動靴”発見・・・40人態勢で周辺を捜索【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月29日)

山梨・道志村 右足用“運動靴”発見・・・40人態勢で周辺を捜索【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月29日)

 人の頭の骨の一部が見つかった山梨県道志村の山中で、今度は新たに運動靴が見つかりました。行方不明になっている小倉美咲さんが履いていたものとメーカーが同じで、色などの特徴も似ているということから、警察が関連を調べています。

■右足用運動靴・・・不明女児と類似

 当時7歳の小学1年、小倉美咲さんの行方が分からなくなった、山梨県道志村のキャンプ場付近。

 およそ40人態勢で現場周辺の捜索を行った山梨県警。28日、新たに子どものものとみられる運動靴が見つかったと発表しました。

 警察によれば、見つかったのは右足用の運動靴でサイズは20センチ、色はエメラルドグリーン。ローマ字で「SYUNSOKU」と書かれているということです。

 行方が分からなくなった時、美咲さんが履いていたとされるのもエメラルドグリーンの「SYUNSOKU」で、警察は美咲さんの靴と特徴が似ているとして関連を調べています。

 骨が見つかった3日後に発見された、美咲さんのものと特徴がよく似た運動靴。見つかった場所は、25日に人の頭の骨の一部が発見された現場近く。

 捜査関係者によれば、骨は「死後1年以上経過しているとみられる」もので、現時点で、水が流れていない沢で発見されました。

 周辺は、落ち葉が堆積していてぬかるんでいたことなどから、警察は骨が沢伝いに流れてきた可能性もあるとして、捜索を進めていました。

■母から娘へ“メッセージ”「あいたいよ」

 小倉とも子さん:「いなくなってから毎日、きょう見つかるかな、きょう見つからなかったから、明日どこをどういうふうに探そうかなと、1日1日を過ごしていました。娘がどこかで無事に生きていると、信じている気持ちは変わりません」

 美咲さんの行方が分からなくなった直後から、警察や消防、自衛隊など、のべ1700人態勢で行われた大規模な捜索。

 キャンプ場の周辺だけでなく、川のなかや、林にある小屋のなか、さらに、ドローンを使って上空からの捜索も行われました。

 捜索は16日間にわたり、キャンプ場から15キロ以上離れたエリアまで及びましたが、手掛かりは得られませんでした。

 小倉とも子さん:「いまだ靴一つも見つからないような状態で、手掛かりがまったくありません。親としてあきらめることはしたくないので、これからも全力で捜索を続けていきたいと思っています」

 現場で、捜索にあたった自衛隊からは・・・。

 陸上自衛隊員:「基本的には、こちらもですね、絶対とは言えないんですけど、ほぼ“見落としはないもの”というふうに思っています。発見に至っていないというところについては、若干“手詰まり感”を感じている」

 行方不明から3年近くが経った今、キャンプ場の周辺から人の骨と、靴が相次いで発見され、事態は急展開を迎えたのです。

 当時小学校へ入学したばかりだった美咲さんは、この春4年生になるはずでした。

 先月末、美咲さんの情報を求めるホームページに載せられたとも子さんのメッセージには、その思いがつづられていました。

 ホームページに掲載されたメッセージ:「みさきは、4がつから4ねんせいになります。おうちにかえってきたら、たくさんおはなししようね。みんなみさきをまっているよ。ママもはやくみさきにあいたいよ」

■母が現場へ・・・悲痛な想い「美咲ではない」

 28日朝、美咲さんの写真に声を掛け、千葉県成田市の自宅を出るとも子さん。キャンプ場から600メートル離れた山中で骨が見つかったことを受け、現場へと向かいます。

 小倉とも子さん:「山のなかから出てきたものが、娘ではないという信じる気持ちを持って、自分のなかでやっぱり違うんだと確信をしたいという思いで、現地に行こうと思っています」

 娘の無事を信じながらも、不安が大きくなっているというとも子さん。車の中には、美咲さんが大事にしていたという犬のぬいぐるみが置かれていました。

 小倉とも子さん:「(ぬいぐるみを)キャンプに行った当日も、美咲が持って行っていたので、引き寄せてくれるんじゃないかという思いで、いつも一緒に連れて行っています。複雑な思いはありますけど、願いというか、もし、美咲が向かっている道中にいたら、そのまま連れて帰りたいという思いで向かっています」

 午後1時半過ぎ、骨が発見された現場付近に到着したとも子さん。

 規制線の先にある骨の発見現場には行けませんでしたが、周辺を実際に自分の足で歩いて確かめます。

 小倉とも子さん:「娘が入るには、ちょっと無理だと思う。特に、一人だったら絶対に行かないと思うんで。自分が探した後も、また次の人が探して下さってというのが、何日も何日も繰り返されていたので、それを考えると、抜けがあったとか、見落としがあったと考えづらい。台風があった後も、私も捜索を続けていましたし、警察の方も、何度か大規模な捜索をして下さったんで。やっぱり、この付近の山の中にいるということは考えづらいなと思っています」

 これまで50回以上、道志村を訪れ捜索活動を行ってきた、とも子さん。見つかった骨のDNA型鑑定に協力する一方で、美咲さんが無事に帰ることを信じ続けています。

 小倉とも子さん:「私としては、この2年7カ月、美咲が無事に戻ってくると信じて探し続けてきたので、今回見つかった人骨は美咲のものではないと思っています。改めてこの場に来て、それを確認したいという思いで、ここに参りました。歩きながら、やはり絶対、美咲ではないと、今強く思っています」

 警察は、新たに見つかった運動靴についてDNA型鑑定を試みるとともに、29日も40人態勢で靴が見つかった周辺などを捜索する方針です。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年4月29日放送分より)
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