【独自】電動キックボード“飲酒運転”続出・・・利用者直撃「4杯飲んだ」(2022年4月21日)

【独自】電動キックボード“飲酒運転”続出・・・利用者直撃「4杯飲んだ」(2022年4月21日)

【独自】電動キックボード“飲酒運転”続出・・・利用者直撃「4杯飲んだ」(2022年4月21日)

 法律の改正によって規制が緩和される「電動キックボード」の迷惑走行が、後を絶ちません。番組の取材で、若者らによる飲酒運転が続出している実態が明らかになりました。

■利用者急増・・・“ルール違反”続出

 最近、街中で見掛ける機会が増えた、電動キックボード。19日には、改正道路交通法が成立し、2年以内をめどに、運転に必要な免許が16歳以上であれば、不要になります。

 特区に指定され、条件を満たした電動キックボードの場合は、ヘルメットを着用せずに運転ができる東京・渋谷区。シェアリングサービスも行われていて、利用者が急増しています。

 しかし、車道の走行が義務付けられているにもかかわらず、これを無視。さらに、信号を守らないなど、交通ルールに反した運転が続出しています。

■“飲酒運転”路上飲み「4杯飲んだ」

 そうしたなか、春の陽気の到来と共に、新たな問題が起こっています。

 飲食店の通常営業が行われているにもかかわらず、過ごしやすい気温となったためか、街では路上飲みをする人が急増。その上、電動キックボードを利用し、「飲酒運転」する人が後を絶たないというのです。

 実際、電動キックボードのレンタルスペースを見てみると、複数のアルコールの空き缶があります。番組は、飲酒が疑われる状態で、電動キックボードを利用しようとした男性を直撃しました。

 利用者の男性:「これさ、もう返すから、タクシーで行かない?飲酒運転について、取材してるらしい」

 男性に取材を申し込んだところ、キックボードを元の場所に戻しました。しかし、隣にある自転車に乗ろうとしています。自転車に乗りながら、スーツケースを引いて行ってしまいました。

 その後も、飲酒運転での利用者が次々と確認されました。

 飲酒運転の男性:「(Q.飲酒運転はご存じですか?)実際は飲んでますけど、4杯くらいです。飲んでることを忘れてました。飲酒運転って、感覚がなかったです」「(Q.お酒飲んでる?)紙コップで買ってきたお酒。レモンサワーのもととかで、炭酸水で飲んだりしてたので。全然杯数は、そんなにいってない。これだけ、ろれつが回るくらい」「(Q.どのくらい飲んでる?)何杯かとか分からないです。正直言うと」

■利用者に直撃も「悪いことではない」

 飲酒運転を指摘されると、酒を飲んで終電を逃した後に、帰宅するための手段として、電動キックボードを利用しているといいます。

 飲酒運転の男性:「(Q.飲酒運転では?)自転車と変わらないじゃないですか。ぶっちゃけ、終電後の足としてあるけど、そこまで悪いことではないんじゃないかなと思っていて」「タクシーだと3000円、4000円くらいかかるので。全然安いですね」

 番組は、飲酒運転をしようとする男性に利用を控えるよう求めますが、男性の意志は変わりません。

 男性は飲酒運転のまま、乗って行ってしまいました。傘も持ちながら、酒もかなり飲んだと本人は話していました。

 男性に再度、説得を試みます。交差点は赤信号でしたが、男性はキックボードから降りて、歩道を渡っています。その後、男性は視界から見えなくなりました。

■民間事業者 “停止措置”に課題

 飲酒運転が横行している実態を、電動キックボードのレンタル事業者はどう思っているのでしょうか?

 Luup・岡井大輝社長:「飲酒運転の確認が取れた方々は、一発でアカウントの停止措置をさせて頂いている」「(Q.違反者に対する措置は、最大限行っている?)事実確認がされていない状態における、アカウントの利用停止などは、民間事業者ができる範疇(はんちゅう)を超えているのかなと考えておりまして。これ以上の対策を正直、一事業者としても難しいというのが、現時点での弊社の課題」

■警視庁「指導取り締まり・取り組み強化」

 都内で去年12月から先月までに、電動キックボードの酒気帯び運転や歩道の通行などで、摘発された件数は212件。警視庁は20日夜も、取り締まりを行っていました。

 男性2人組が声を掛けられていました。飲酒をしたと2人が認めたため、アルコールの検査が行われています。

 この男性は酒を飲んだことを認めたものの、呼気の中のアルコール濃度が基準値未満だったため、厳重注意を受け、歩いて帰ることとなりました。

 警察官:「飲酒運転には変わりません。知らなかったじゃ、すまされないよ。お願いします」
 
 男性:「(Q.お酒は飲んでたんですか?)ノーコメント。答える義務ってあるんですか」

 警視庁:「警視庁では、悪質・危険な走行に対して、指導取り締まりを行い、取り組みを強化して参ります」

(「グッド!モーニング」2022年4月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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