【訴え】ノーベル平和賞・ナディアさん “性暴力が戦術として使われている”
ウクライナで性暴力による被害の報告が相次ぐ中、ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんが13日、国連の安全保障理事会の会合で、「性暴力が戦術として使われている」と訴えました。
2014年に過激派組織「イスラム国」に拉致され繰り返し性暴力を受けたナディア・ムラドさん。自らの体験を元に、性暴力や人身売買の被害者救済を求める活動を続け、ノーベル平和賞を受賞しました。
ナディアさんは13日、安保理会合に出席し、ウクライナでの性暴力の報告に対し、深い懸念を示しました。その上で、「性暴力が戦術として使われている」と訴え、各国の代表らに、これ以上の被害者を出さないための行動を求めました。
ナディア･ムラドさん「性暴力を生き抜いた者として、リーダーであるみなさんには、私たちと同様に勇気を持って行動することを期待する。求めているのは同情ではなく正義だ」
また、ナディアさんは、「ウクライナで性暴力の被害にあった女性と共にある」と連帯を示しました。
（2022年4月14日放送）
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