1:2023/06/05(月) 07:01:54.44ID:tt9BWjUH0● 【藤井聡太の原点(中)】同級生・囲碁の加藤優希初段が明かす 授業中に将棋の符号を書く藤井名人
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d4ff88affdf24d7ace0898c8c5a2aa2d17187f0
藤井聡太名人と中学・高校の同級生だった囲碁の加藤優希初段(カメラ・瀬戸 花音)
スポーツ報知では、名人としての心構えに「温故知新」の言葉を選んだ藤井聡太の原点に、3回の連載で迫る。
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中学生だった頃の藤井聡太名人を、隣の席から見ていた女子生徒がいる。「なんだかいつも楽しそうでした」と笑うのは、名古屋大教育学部付属中学・高校の同級生で4月から囲碁のプロ棋士となった加藤優希初段(20)だ。
藤井と加藤は中学1年と3年でクラスメートだった。入学した直後、クラスでの藤井の自己紹介を加藤は覚えている。「藤井聡太です。将棋が好きです」。だが、声質のためか、クラスメートたちからは「なんで、掃除が好きなんですか?」と質問が。「藤井はめちゃくちゃ困っていて、『いや、将棋です』『掃除?』ってやりとりが何度かあって面白かったので覚えています(笑い)」。当時のことを振り返る時、呼び方は同級生の「藤井」になる。
クラス内では静かなタイプだったが、「いつもにこにこしていて、なんだかすごく楽しそうでした。図書室で鉄道好きな子たちが雑誌を見ながら集まって話していたりしたんですが、そこによくいました」。中学2年でプロ入りした藤井だが、学校ではどこにでもいる中学生だったようだ。
隣の席だったある時、藤井が一生懸命ノートをとっているように見えた。だが、ちらりと加藤がのぞくと、書いていたのは「▲7六歩、△8四歩…」のような将棋の符号だった。「あ、授業聞いてるわけじゃないんだあ」と印象に残っているという。
藤井とテストの点数を見せ合ったことも。「私は地理が好きだったんですけど、藤井も地理が好きで、だけど、確か負けた気がします。藤井は数学も好きで、優秀でした」
プロ入り前後で「彼自身は全然変わらなかった」と加藤は振り返る。再び同じクラスとなった中学3年のときは、デビューから29連勝という偉業を成し遂げ、お茶の間にフィーバーを巻き起こしていた。「対局があっても、次の日午後からでも学校に来たりしていて、どっちも頑張ろうとする姿勢がすごいすてきだなと思って、応援していました」
中学卒業の時、加藤は卒業アルバムを持って藤井のもとに行った。最後のページの寄せ書きの部分にメッセージを書いてもらおうと思ったからだ。「うーん」藤井はちょっと考えてペンを走らせた。
「囲碁頑張ってね」
4歳くらいで囲碁を始めた加藤は、藤井がプロ入りした中学2年のころ、プロを目指すようになっていた。
「囲碁のこと覚えてくれてたんだってうれしかったですね。今もどんどんすごい人になってますけど、八冠へ突き進んでほしいです。私も囲碁を頑張りたいと思います」(瀬戸 花音)
◆加藤 優希(かとう・ゆうき)2002年8月29日生まれ、東京都出身。20歳。早大3年。21年、女子学生本因坊に。23年度入段(女流特別採用棋士採用試験1位)し、4月からプロの囲碁棋士に。巨人が好きで、坂本勇人内野手の大ファン。
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