ポケカで投資ごっこのバブルが弾けた今、気になるのは?
1,000万超えの人気カードが大暴落
「ポケカ」は2021年頃から投資対象として扱われるようになり、カードゲームとしての実態からかけ離れた高値が付くようになっていた。
とくに人気キャラクターのカードは価格が高騰する傾向にあったが、ここ最近相場に異変が起きている。
現在界隈を騒然とさせているのが、通称“がんばリーリエ”こと『リーリエ SR』の大暴落だ。ピーク時は1,200万円で取引されていたこともあったが、現在では300万円前後まで取引価格が落ち込んでいる。
「暴落は“がんばリーリエ”だけではなく、ポケカ市場全体で起きています。そもそも市場では鑑定会社PSAによる認証品の評価が高く、最高品質の“PSA10”が高値で取引されていたのですが、現在はPSA10のカードであっても価格が激減していますね。
たとえば“帽子リーリエ”のPSA10は、一時期400万円を超えるほどの高値がついていましたが、現在では200万円台まで相場が下がっています。人気カードのリーリエはとくに顕著ですが、それ以外のカードに関しても全体的に相場が下がっている印象を受けます。
市場の動きとしては、今年6月頃にバブルの天井があり、現在は相場が落ち着きつつある状況。このままバブルが弾けて右肩下がりが続くという見方も少なくありません」(カードショップ関係者)
ポケカの次は“デュエマバブル”が到来?
ポケカ暴落の原因としては、さまざまな理由が挙げられているが、なかでも問題視されているのはPSA10の信頼失墜だ。
「市場に出回るPSA10カードの数が増えてきた一方で、6月頃に鑑定品の偽物が出回っているという事態が発覚しました。
これを受けて、一部カードショップでは、PSA鑑定品の買い取りを中止する動きなども起きています。鑑定品の信頼性あっての取引市場なので、今後も大きな混乱が続くでしょう」(同)
そんなポケカの現状を受けて、一部界隈では次なる金脈として『デュエル・マスターズ』(デュエマ)などがターゲットになっているという。
「『デュエマ』は登場から20年以上たった今でもトップクラスの人気を誇っており、近年はコレクション価値も高まってきました。すでにSNS上では、“デュエマ投資”を勧める業者も散見されます。
もし多くの人がこの波に乗れば、『ポケカ』と同様に、本来の価値とかけ離れた異常な高騰がつけられることになります。普通のカードゲームファンにとっては、投資界隈に目をつけられるのはいい迷惑でしょう」(同)
カードを利用した投資ゲームの大流行は、まだまだ熱が冷めそうにない。秋葉原を中心とした狂騒はいつまで続くのだろうか。